『オアシス スーパーソニック』
あらすじ
「ホワットエヴァー」「ワンダーウォール」「スタンド・バイ・ミー」「オール・アラウンド・ザ・ワールド」など数多くのヒット曲を世に放ち、2009年に解散したイギリスのロックバンド、オアシス。1994年のデビューアルバムは驚異的な売り上げを記録し、1996年のネブワースでの野外ライブには2日間で延べ25万人の観客が押し寄せた。だが、当時すでに彼らの関係はぎくしゃくしていた。
イギリスの伝説的バンド”oasis”の1991年から1996年までの軌跡を追ったドキュメンタリー映画。
1996年の1年間をイギリスで過ごしていたわたしにとって、oasisは本当に青春そのもの。毎日毎日飽きもせずに聴いていました。パブに行けばジュークボックスでリクエストかけたりとかもしてた。同じ学校に通っていたいろんな国籍の仲間たちと、夜中のビーチで
“Wonderwall”の大合唱したり。帰国のために空港に向かうコーチの中で泣きながら”Don’t Look Back in Anger”聴いたり。今でもCMとかドラマでoasisの曲が使われていると敏感に反応してしまいます。当時好きだった男の子の影響でoasisを聞くようになったこともあり、まだ子供だったわたしの思い出の1ページとなっております。
同じイギリス出身ということでビートルズと比べられがちだけど、oasisはちょっと悪いイメージがあって、年配の方なんかには評判が悪かった。当時ホームステイしていた家で取っていた新聞にでかでかとoasisの写真が載っていたので、ママに「この新聞もらってもいい?」って聞いたら怪訝な顔をされた記憶がある(笑)。それでもoasisのロゴ入りTシャツ着て街を歩いたりとかしてた(今思えば非常に恥ずかしい)。
わたしはボーカルのリアムの決してきれいではない声と後ろに手を組んで歌う姿が好きだった。
でも一番好きな”Don’t Look Back in Anger”のボーカルはリアムじゃなくて兄のノエルなのね。初めてラジオから流れてきたのを聞いた時、あまりに声が違うからoasisの曲だとわからなくて、例の男の子に聞いてoasisだとわかったという次第。そうそう、この曲をロンドンからパリへ行く時に友達と一緒に高速船の中で歌ってたら、パリジャンに苦笑いされたっけ。
リアムとノエルはすごく仲が悪くて当時から何かと話題になっていたけど、このドキュメンタリー映画を観てただの喧嘩の域を超えてて引いたわ。ホテルの備品はすべて壊す、レコーディングにはやってこない、贔屓のサッカーチームが負ければ暴れる、もう手の付けられない悪ガキっぷり。周りのメンバーもさぞかしついていくのが大変だったろうと思う(一緒になってやりたい放題だった部分もあるけど)。あの二人の仲が修復することはもうないのかなあ。ないんだろうなあ。
たくさんoasisの曲が聴けるのを期待して観に行ったのに、やっぱりドキュメンタリー映画なのでインタビューがメインで、曲はサビのところがちょっと聴けるくらい。歌を期待すると肩透かしです。映像もデビュー前の貴重なものがあるものの所詮ホームビデオで撮ってるので画像も荒く音も悪い。せっかくの極音もそれほど感じられなかった。むしろこの映画を極音じゃなくて普通に観たとしたら、そうとう音質悪かったんじゃないのかな。
唯一収穫があったとすれば、ノエルが歌う”Wonderwall”が聴けたこと。
ノエルはメインボーカルではなく、リアムが酔っぱらってライヴで歌えなかったり機嫌悪すぎて途中で帰っちゃった時(おいおい)の代役みたいな感じで歌ってて、それでもアルバムにはいくつかノエルが歌っている曲が収録されてる。だけど”Wonderwall”を歌う映像では初めて観た。たぶん音源だけでも聴いたことなかったと思う。リアムよりは澄んだ声で歌うノエルの”Wonderwall”も新鮮でよかった。そうは言いつつリアムが歌う方が好きなんだけど。ちなみにイギリス人に「”Wonderwall”ってどういう意味?」って聞いたら「No meaning」って言われた。確かノエルが当時付き合ってた彼女のことを歌った曲だったと思う。
わたしがライヴで彼らの曲を聴いたのは1998年の横浜アリーナ公演だけ。再結成してまたワールドツアーやってくれないかな。
ということで、
やっぱり好きだわ、oasis。
コメント
はじめまして。
映画が好きなので(最近は映画より海外ドラマばかりですが)時々ネットサーフィンしてはサイト読ませてもらってました。
今回は「オアシス」ネタだったのと、コメント内容に共感を感じたので勇気を出してコメントしてみました。
UKロックが好きなのですが、オアシスはまさに青春のUKロックです。
私にとっては今でも突然聞きたくなるバンドで、iPhoneにはいつも入れてます(^o^)
この映画は観てないので、映画内容とコメントが全然違ってしまいましたが、思ってた以上の険悪な兄弟関係に驚くと言うか、納得すると言うか・・・そんな心境です。
私も出来れば、この先再結成してワールドツアーをしてもらえたらなあとそれでも思ってしまいました。
nagiさん
初めまして。コメントありがとうございます。いつも読んでくださっていてとてもうれしいです。
私も時々oasisのアルバムを聴き返したりしています。ジャケット写真がとってもきれいですよね。
ギャラガー兄弟の不仲はもう直らないんでしょうね。悲しいですけど。
いつかまたあのメンバーで再結成してくれたら最高に幸せなのになーと思っています。