
『セルフレス/覚醒した記憶』
あらすじ
“NYを創った男”と称えられる建築家で大富豪のダミアン(ベン・キングズレー)だったが、老いと病には勝てず、ガンで余命半年と宣告されてしまう。そんな彼のもとに謎の研究所を運営する科学者のオルブライト(マシュー・グード)が現われ、最先端クローン技術で作り出した若い肉体にダミアンの頭脳だけを転送することができると話を持ちかける。その提案を受け入れたダミアンは、自らの肉体の死と引き換えに、身寄りのない若い男エドワード(ライアン・レイノルズ)の肉体を得て、新たな人生を謳歌し始める。ところがやがて、その新たな肉体がクローンなどではなく、マデリーンという妻と幼い娘のいる特殊部隊兵士マークという男のものであることを突き止めるダミアン。秘密を知ってしまったことでオルブライトの組織から命を狙われるダミアンだったが…。

余命いくばくもないお金持ちが、お金に物言わせて若者の体を手に入れて生き延びる、っていう話かと思ったら・・・。
ダミアンはNYで成功をおさめ、大富豪として生活しているものの、ガンで余命半年と宣告される。たぶんまだやりたいことがいっぱいあったんだろう。ある日自分の頭脳をクローン人間に転送して生きていくことができる技術があると知り、さっそく手配。まあねー、お墓にお金は持っていけないですから。でもある日ポックリと死なれては困るわけで、一応殺人って形でダミアンは命を終え、それとほぼ同時にクローン人間のエドワードに頭脳が転送されて蘇る。

わたしはこの「クローン人間」っていう設定がよくわかってなくて、その辺で見つけた身寄りのない男を(たぶん違法で)半死人みたいな感じにしただけだと思ってたのね。だってわざわざクローン人間を作る必要ってなくない?なんかよくわかんないけど、とりあえずダミアンもエドワードはクローンだと思っていて、新しい若い体を手に入れたことでバスケやったり女の人とイチャイチャしてみたり、人生をまた楽しくやり直しているわけ。
でもふとした瞬間に、見たことない映像が頭の中に現れるようになる。戦場だったり、どこかの街の給水塔だったり、その街で暮らす母子だったり。実はエドワードはクローンでもなんでもなくて、戦場で瀕死の重傷を負った兵士のマークという男で、頭に現れる映像はそのマークの記憶だったってことに気が付く。
他人の人生を乗っ取ってしまったとわかったダミアンは、頭脳転送の技術を生み出したオルブライトの組織から命を狙われることに。この手術を受けた人はほかにもいるはずなんだけど、事実に気づいちゃったのはダミアンが初めてだったみたい。そもそも法に反することをやっているので、ダミアンに暴露されると困るんですね。
ダミアンは心と体を順応させるために組織からもらった薬を服用しているんだけど、当然組織はその薬を渡さない。そうなると以前の記憶と今の記憶がごっちゃになってきて、体にも支障をきたす。そしてそのまま薬を飲まずにいたら、ダミアンの頭脳はすべて消えて、元のマーク本人に戻ってしまう。ダミアンは人の体になってまで長生きしたかったわけだから、何としてでも薬を手に入れたい。その辺の攻防も見ものです。

他人の体を乗っ取って生きていく、みたいな話は今までもけっこうあったと思う。古くはロボコップとか(笑)。でもそれは悪の組織の目的のために有無を言わさず改造されちゃったとかだったと思うんだけど、ダミアンの場合は自らの意志で他人の体に乗り移ってるのね。大枚はたいて。だから絶対手放したくはないんだけど、その体の素性を知ってしまってから、本来の家族の元へ返すべきなんじゃないかと考え始める。ものすごい善人なわけですよ。そんなダミアンが最後に下す決断がまた切なくて、思っていたラストとは違ったのがわたしには衝撃でした。
ベン・キングズレーは冒頭ちょこっとしか出てなくて、あとはずーっとキングズレーの頭脳を持ったライアン・レイノルズが暴れ回ります。この人最近いっぱい映画出てるよね。そして嫁はブレイク・ライブリー。
ということで、/5
なかなか面白かったのに、あんまり話題になってなくてちょっぴり残念です。







