「テラビシアにかける橋」の試写会に行ってきました。
世界24ヶ国で出版されたキャサリン・パターソンの児童文学の名作を、「ナルニア国物語」の製作陣が映画化したお話。
ただのファンタジーかと思いきや・・・。
『テラビシアにかける橋』
あらすじ
女兄弟ばかりの貧しい家庭で育った小学5年生のジェス(ジョシュ・ハッチャーソン)と、引っ越してきたばかりの個性的な少女レスリー(アナソフィア・ロブ)。
学校を牛耳るいじめっ子のターゲットにされてばかりの2人はやがて親友同士となり、近所の森に美しい空想上の王国“テラビシア”を作る。
空想好きな小学5年生のジェス(ジョシュ・ハッチャーソン)は、貧しい家庭に育ち、クラスのいじめられっ子。ジェスの唯一の楽しみは、奇妙な生き物を空想して、絵に描くこと。
そんな彼の隣りの家に、風変わりな少女・レスリー(アナソフィア・ロブ)が引っ越してくる。やがて親しくなった2人は、森の中で、ツリーハウスを発見。自分たちだけの架空の王国“テラビシア”を想像して遊ぶようになる。
レスリー役の子は、「チャーリーとチョコレート工場」でチューインガムをくちゃくちゃ食ってた、感じ悪い女の子です(ブルーベリーにされちゃった子)。
なんとなく、キーラ・ナイトレイに似ているような似ていないような(眉毛濃いところとか)。
チャリチョコに比べると、かわいらしかった(笑)。
最初のうちはジェスがクラスのいじめっ子たちにいろいろいじめられたり冷やかされたり、はたまた家では長男で唯一の男の子なのに、両親は他の女の子たちのことばかり気にかけてジェスはなんとなく疎外感を感じていたり・・・と、かわいそうな境遇が綴られますが、レスリーがやってきて彼女に振り回されるようになると、急に頼もしくなるんだな。
二人で空想の“テラビシア”という国を作るあたり、「あー、あたしも昔、隠れ家とか秘密基地とか作って遊んだよなー」って思い出させてくれる。
大人には内緒で、そこでは子供たちだけの王国がある、みたいな。
その国でジェスとレスリーは、クラスのいじめっ子たちを動物に見立てて、果敢に戦っていくの。
あるときはリスだったりカラスだったり、あるときは巨人だったり。
そんな楽しい時間がいつまでも続くんだなーと思っていた。
でも、そのときは突然やってくる。
ほんとに、突然。
そっからはもう、場内すすり泣きの嵐。
あたしももう泣けちゃって泣けちゃって。
でもそうやって子供は成長していくんだと思う。
これはあまりにもつらい出来事だったけど。
題名から「ファンタジーものでしょ?」と敬遠することなかれ。
「ロード・オブ・ザ・リング」や「ナルニア国物語」みたいな大掛かりなもんじゃないです。
純粋に楽しめる感動作です。
上映時間も約1時間40分っていうのがお手軽でいいですね。
ってことで、★4つ。