映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~

スポンサーリンク

「泣ける」と評判の「映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~」を観ました。「これ、来場プレゼントです」と言って手渡されたドラフィギュアを受け取るのが、ちょっと恥ずかしかったよ・・・w

このレビューは震災前に書いていたものに、後半加筆しました。
そのへんご了承ください。

映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~

映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団 ~はばたけ 天使たち~

あらすじ

北極からロボットの足と謎の青い球体を持ち帰ったのび太。すると、のび太の家の庭に空からロボットの部品が降ってきた。「鏡面世界」を使って巨大ロボット“ザンダクロス”を完成させたドラえもんとのび太だったが、ロボットの持ち主の少女リルルが登場。何と、ザンダクロスとリルルはロボットの星メカトピアからやって来たのだった。

ドラえもん

以下、ネタバレあり。

わたしに「湿潤療法」というものを教えてくれた人がいる。

『傷は乾かすのではなく、潤した方がキレイに治るんだよ』(ざっくり言うと、まぁこんな感じ。たぶん。)

と、日本酒片手に熱く語ってくれたっけ。

この数週間、わたしは毎日泣きたい衝動に駆られていた。とにかく泣いて、何かをスッキリさせたかった。だけど心のダムはカラカラ。泣こうにも涙が出てこない。

だったら泣ける映画でも観て、無理矢理泣いてやろうじゃないの。

そこでチョイスしたのが、まさかの『ドラえもん』。なんで。泣けそうな映画はほかにもあったのに。CMのチカラって、おそろしい。

レイトショーのドラえもんに、さすがに子供はいなかった。レイトショーは大人のための時間だ。それがたとえアニメであっても。

1986年に公開された、ドラえもんの映画シリーズの中でも人気の高い作品の一つ『ドラえもん のび太と鉄人兵団』のリメイク。おこちゃま映画とはいえ、大人も十分楽しめる内容です。

いつものようにジャイアンとスネ夫に見栄を張り、結局はドラえもんに泣きつくのび太。大きいロボットが欲しいよぅ!とダダをこねると、「ロボットならここにいるじゃない」とドラえもん。

「こんなんじゃなくて、もっともっと大きくてかっこいいロボットが欲しいんだーーーーーっ!!!」

さすがにキレるドラえもん。こんなんで悪かったね。ぷん。

この2人のやり取り、実にテンポがいい。今のドラえもんって、こんなちゃきちゃきなのか。
わたしの中のドラえもんは、いつまでも大山のぶ代御大だけ。だけど、のぶドラではこのテンポは出せないだろうなぁ。のび太くぅ~ん、って感じじゃないもの。のび太くん!それじゃダメじゃん!もっとしっかりしなさいよ!みたいな勢いドラ。

メカトピアから送り込まれた巨大ロボを組み立て、「ザンダクロス」と名づけて鏡面世界で乗り倒すのび&ドラ。だけどそこには肝心な「頭脳」が組み込まれていなかった。その頭脳が、これ↓

ドラえもん

ボーリング玉みたいなんだけど、しゃべる。でもなに言ってるかわからない。そこでほんやくコンニャクを乗っけてみると「冷てっ!よくもこんなもの乗っけやがったな!」と、めちゃめちゃ口が悪い。せめて姿だけでもかわいくしようとおはなしボックスに突っ込んでみたところ、できあがったのがこれ↓

ドラえもん

か、かわいい・・・・。かわいすぎる。相変わらず口は悪いけど。見た目ヒヨコみたいなので、「ピッポ」と名づけてみるものの、全然懐かない。それはそうだ。だってザンダクロス(本名:ジュド)は、人間を奴隷にするために地球にやってきたのだから。すでに奴隷ロボットが底をついてしまったため、今度は人間を奴隷にしようと企むメカトピアの総司令官の命によって。

ドラえもん
超ナマイキ。

ジュドを操るのは、メカトピアで特別に作られたロボット、リルル。

ドラえもん

ロボットだけに、心は冷徹。人間を奴隷にすることしか考えていない。

リルルとピッポがいかに心を開き、のび太たちと交流することによって「友情」というものの素晴らしさを知る、という物語。これがもう、泣かすんだ。大人ですけど、号泣。大人だから泣けるんじゃないの。

ドラえもん

あぁ、これもう、Blu-ray買いで。泣きたいときにはコレ(とチョッパー)を観る。決まり。

神様が3000年前にロボットを作った時は、こんな悪の心は持っていなかった。だったらその時まで遡って心を入れ替えちゃえってことで、しずかちゃんとリルルはタイムマシンで3000年前に旅立つ。ロボットが出来上がる過程の根本を変えてしまえば、リルル自身もいなくなってしまうとわかっていながら・・・。

話だいぶはしょってますが(笑)、よりより未来のためには自分も犠牲にするリルルとピッポ。そんな風に彼らの心を変えたのは、ほかでもないのび太やしずかちゃんの優しさ。人に優しくすることで、人(ロボットだけど)の心は変えられる。

ドラえもんで、心の湿潤療法。溢れる涙は渇きを癒す。カサカサの砂漠のようだったわたしの心は、いくらか潤ったように思う。心のダムの貯水量は、どうにかこうにか1/3くらいになった。

傷のように見えたものは、実は失くしたパズルの1ピース分のスキマなのかもしれない。いつかそこにピタッとはまるピースを見つけたら、治療は終わり。それまでは潤いが途切れることのないよう、マメなケアが必要だけれど。

ありがとうドラえもん。まさかあなたに泣かされるなんて。

ということで、☆4.5。
許されるなら、もう1度観に行きたい。

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

コメント

  1. 25¢ より:

    1 ■無題
    冬島のチョッパーは泣ける・・
    http://ameblo.jp/aero58/

  2. はな より:

    2 ■◎25¢さん
    チョッパー泣けますよね!
    って、そっち!?

    ドラえもんも泣けますので、ぜひ。
    ちなみに今日はラプンツェル観てきました。
    こちらも泣けました・・・。

    最近泣いてばっかりです。
    http://ameblo.jp/flower51/

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


FXを学ぶ