『アパートの鍵貸します』
あらすじ
ニューヨークの保険会社に勤めるしがない平社員のバド(ジャック・レモン)は、出世のために自分のアパートを上司の不倫の場として貸し出すことに。だが、人事部長のシェルドレイクが連れてきた女性は、バドが片思いをしていたエレベーターガールのフラン(シャーリー・マクレーン)であった・・・。
以下、ネタバレあり。
自分の上司たち(複数ってのがミソ)の不倫場所として自分の部屋を提供し、その見返りに昇進していくバド。ひたすらダブルブッキングしないよう、社内で上司に電話かけまくって調整している姿がこっけいだった。
そもそも人の情事のために部屋貸すなんて、常識で考えれば気持ち悪いったらありゃしない。だって、自分もそのベッドで寝るんだよ?みんな部屋を返す時はきちんとベッドメイキングしていたけれども(笑)。
そんな上司のうちの1人が連れてきた不倫相手が、自分の片想いする相手だったことに動揺するバド。しかもその女は別れ話がもつれた腹いせに、バドの部屋で自殺未遂。うぉう、最悪。
それでもバドは、ちゃんと彼女を介抱するんだよね。健気っていうかなんていうか。お人よしもいい加減にしなさいよ!みたいな。
男性目線で観ればすごく面白いのかもしれないけど、わたしからしてみたら「男ってなんなの!!!」って、そればっかり。自分の情欲のためにお人よしをさんざん利用して、都合が悪くなったらバッサリ、って。出てきた上司5人、全員地獄へ落ちやがれ。
結局バドとフランは最後の最後で結ばれるのだけど、なんかあんまり明るい未来が待っていなさそうな予感。
シャーリー・マクレーンは、「西の魔女が死んだ」のおばあちゃん役だったサチ・パーカーの実母。あんまり似てないな。というか、サチさんの若いころを知らないけど。
お人よしも大概にしなさいな
ということで、☆3つ。
可もなく不可もなく。でも、世間では傑作扱いです。やっぱわたしの感性の問題でしょうか・・・・。
午前十時の映画祭 36/50本