お熱いのがお好き

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お熱いのがお好き

『お熱いのがお好き』

あらすじ

禁酒法時代真っ只中のシカゴ。
ギャングの抗争に巻き込まれ、聖ヴァレンタインの大虐殺を目撃した二人のバンドマン、ジョー(トニー・カーティス)とジェリー(ジャック・レモン)は、ギャングの追っ手をかわすため女ばかりの楽団に紛れ込む。女装した二人はそこで歌手のシュガー(マリリン・モンロー)と知り合い、ジョーは彼女に熱を上げるが女装のままではどうしようもなく、楽団を乗せた寝台車は一路マイアミへ。しかし、そこにはギャングの親分コロンボ(ラフト)一行も現れた・・・。

お熱いのがお好き

もういつ観たんだか思い出せないほど前ですが、「お熱いのがお好き」を観ました@午前十時の映画祭
マリリン・モンローが「I Wanna Be Loved by You」を妖艶に歌う、あの映画です。

以下、ネタバレあり。

もうね、これ、傑作です。素晴らしきかな、ビリー・ワイルダー(監督)。
わたしの言葉なんかどうでもいい。とにかく観て。DVDでもなんでも。

ワイルダー監督に見出されたジャック・レモンが、とにかく憑依されたかのような演技を見せます。カーティスとレモンは劇中の3/4を女装で演技してるんだけど、もう女性にしか見えなくなってくるのね。特にレモンさん。わたしこの人大好き。名前は知ってたけど、動いてるのはこの映画で初めて観た。

女装したままの格好で大富豪に見初められちゃったジェリーは、プロポーズまでされてしまう。女らしくふるまおうと、「俺は女だ」ってずーっと自分に言い聞かせてきたから、そのプロポーズ受けちゃうのね。ベッドに横たわってマラカス振りながら、「プロポーズされた♪」ってはしゃいでるジェリーの姿に、わたしは笑い死にするかと思ったね。自分が男だってこと忘れちゃってるよ。もう最高。

ジョーとジェリーの女装は大きな笑いどころなのだけど、厚化粧を施した2人の不気味さをやわらげるために、あえてこの映画はモノクロフィルムで撮影されたらしい。でもマリリン・モンローにはそれが知らされていなかったとか。

マリリン・モンローも、あのムチムチ感がたまらない。決してすごくスタイルがいいわけでもなく、むしろお尻なんて大きいし(それを知ってのモンローウォークなわけだけど)、それでも素敵だなぁと思わせてしまうのはさすが。『色っぽい』以外の言葉が見つからないんだよね。

ただ、撮影中のマリリンはものすごくワガママだったらしく、監督に「マリリンとはもう2度と仕事をしたくない」と言わしめるほど。 この頃モンローは妊娠していたりして精神状態が不安定だったせいもあるみたい。それでも演技を始めればあの通りなんだから、女優ってすごいよねぇ。

三谷幸喜も憧れるビリー・ワイルダー。わたしもとりこです。三谷さんがワイルダー監督の家を訪ねるっていうドキュメンタリー番組がかつて放送されたらしくて、その話を聞いて抱腹絶倒。
三谷さんも面白いけど、ワイルダー監督も相当ぶっ飛んだじいさんです。最高です。そんなワイルダー作品、この後の朝10では「アパートの鍵貸します」が控えています。主演はなんとジャック・レモン!こちらも相当面白いらしいので、今から楽しみです(上映は11月ですが)。

ということで、☆5つ。
観終った後、しばらく頭の中を「I Wanna Be Loved by You」が流れること間違いなし。

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