「マネーボール」のジャパンプレミアに行ってまいりましたよ。
ブラピご本人登場。座席指定券の引き換えが11:30~だったので、会社を休んだわけです。ブラピのために。そんなわけでこの日3本目の鑑賞。いい加減集中力も切れるっちゅうの。
ブラピはアンジーと子供たちを伴って来日。プレミア会場にはアンジーも来てました。レッドカーペット鑑賞に当選した人たちは映画は観られないのだけど、そのかわり間近で二人を見られて、サインももらえる。プレミア試写会当選者たちは、その模様をスクリーンで見守る、といった感じ。もうね、いい加減ダレてきちゃって(笑)。だって舞台挨拶始まるまでに、45分押しだもの。マスコミインタビューとかもあったんだけど、日テレアナウンサーが信じられないインタビューをしていて場内ドン引き。
“やらせの日テレ”大ひんしゅく! 『マネーボール』来日のブラッド・ピットに野球拳を要求
やっとのことでブラピが舞台に登場(アンジーはもちろん出てこない)。遠目だったけど、肉眼で確認することができました。ハリウッドスターを見たのは、スウィーニー・トッドのジョニー・デップ以来かな?3月の震災のことをとても気に掛けてくれていて、自分が震災後に初めて来日したハリウッド俳優だと知って驚いていた。「もっと早く来るべきだった。世界は日本のことを忘れてはいない。」って。泣かせるね。
元プロ野球選手で短気な性格のビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、アスレチックスのゼネラルマネージャーに就任する。チームはワールド・チャンピオンになるには程遠い状態で、優秀な選手は雇えない貧乏球団だった。あるとき、ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)というデータ分析にたけた人物との出会いをきっかけに、「マネーボール理論」を作り上げる。しかし、「マネーボール理論」に対し選手や監督からは反発を受けてしまい・・・。
ビリー・ビーンっていう、名前がねもう(笑)。どうしたってビリー・ジーン思い出すでしょ。
「マネーボール理論」とは、人気や実力のあるスター選手を高い金で引っ張ってくるのではなく、以前はいい選手だったけど歳取ってたり怪我してたり、あんまり使えなさそうでほかのチームが取らないような選手を雇用する。ゲームに勝つのに必要なのは、点を取ること。点を取るためには塁に出ること。デッドボールでも四球でも、なんでもいいからとにかく出塁率の高い選手ばっかり集めりゃ勝てるじゃないか、っていう理論。言われてみれば確かにそうなんだけどさ。これってお金がないチームだからこその発想。実際、2002年にア・リーグ記録の20連勝なんてのをやってのけたりもする。その時の実際の試合の模様も映画の中で使われていて、すごく臨場感があって楽しめた。
ビリー・ビーンは、かつて超高校級選手としてニューヨーク・メッツから1巡目指名を受けたスター候補生だった。スカウトの言葉を信じ、というか、たぶん目の前のお金に目がくらんで名門大学の奨学生の権利を蹴ってプロの道を選んだけど、自身の性格も災いして泣かず飛ばずの日々を過ごし、さまざまな球団を転々とした挙句、引退。その後スカウトに転身して、GMになった人。ちゃんと苦い挫折を味わっている人なんです。でもやっぱり野球が好きだから、野球から離れられない。
自分がそういうふうにお金で失敗しているからこそ、選手をお金で操るようなことはしたくないとぶちかました「マネーボール理論」。考えたのはピーターなんだけどね。
たぶんこの人、運動できない(笑)。自分ができないからこそ、客観的に野球のことを見られたんだと思う。
電話1本でどんどんトレードの話が進んでいったり、難しい契約交渉の話になったりすると、猛烈な睡魔に襲われました。だって3本目だもの、勘弁してよ(って映画館の人に言ったら、バットでおしり100回ノックするって言われた・・・・)。ある程度野球の事を知らないと、ちょっと難しいかもしれない。昔はわたしも野球が好きで、球場に観に行ってたりしたけど、それでもついていくのが大変だったから。
スポーツ映画というよりは、経済評論映画、みたいな位置付けだと思います。ブラピかっこいいー!で観に行くと、たぶん面食らう。
ブラピ、最近「バーン・アフター・リーディング」とか、選ぶ作品の傾向が変わってきたような・・・。それはそれで新たな魅力でいいんだけど、「セブン」みたいな役もまた観てみたい。
ということで、☆3つ。
できることなら生アンジーも見てみたかった。