『靴職人と魔法のミシン』
あらすじ
ニューヨークの下町にある小さな靴修理店で働く中年男マックス(アダム・サンドラー)は、老母と生活しながら特に何の変化もない毎日を送っていた。ある日、愛用のミシンが壊れてしまい先祖より代々伝わる旧式ミシンで直した靴を試し履きしたところ、何と靴の持ち主に変身する。魔法のミシンによって他人の人生を体験できる楽しさに夢中になった彼は親孝行を思い立つが、予期せぬトラブルが生じ…。
代々伝わるミシンに魔法の力があるとわかった靴職人が引き起こすファンタジーコメディ、かと思いきや!
街のギャング(?)に靴の修理を依頼されたものの、肝心のミシンが壊れてしまう。仕方がなく地下倉庫にしまってあった大昔のミシンでなんとか修理。しかしギャングがなかなか靴を引き取りに来ないのでヒマを持て余したマックスは、出来心でその靴を履いてみる。鏡を見てびっくり。なんとそのギャングに変身しちゃった!
どうもその古ミシンに秘密があると気が付いたマックスは、それからありとあらゆる靴をその古ミシンで修理して、いろんな人に変身しまくっちゃう。
だんだん暴走し始めるマックスを見守るのが、マックスの父アブラハム(ダスティン・ホフマン)の友人で隣りで理髪店を営んでいるジミー(スティーヴ・ブシェミ)。
ブシェミ、いい具合に枯れてる・・・(笑)。この人、あれですよ、『アルマゲドン』でちょっとおかしな行動してた人ですよ。
アブラハムは家族を捨てて随分前に失踪しちゃってる人で、マックスはそんな父にいい思い出は持っていない。でももう余命いくばくもない母親に願い事を聞いたら「もう一度あなたのお父さんと会いたい」と言われたので、仕方なく父親の靴をひっぱり出してきてミシンで修理してそれを履いて、父親に成りすまして母親の前に現れるのね。
でも、母親孝行のつもりでやったその行動がとても残念な結果になってしまって、マックスは落胆。そしてそんなマックスを慰めるジミー。そしてジミーはマックスにこんなことを言います。
「お前、最近おかしいぞ。お前の父親が失踪する直前の雰囲気とそっくりだ」
と。マックスは父親が嫌いだから、それを聞いて憤慨。ますます変身して暴走するようになってしまい、とんでもない事件を起こしてしまいます。
これね、話の落としどころはどうなるんだろうなーと思ってたら、まさかのラストにびっくりでした。ジミーが!アブラハムが!って。まあダスティン・ホフマンほどの大物をチョイ役で使うわけがないんですが、それにしてもあんな展開って。まさにどんでん返し。
わたしはものすごく感動しちゃって、いい映画だからみんな観て!って薦めまくったんだけど、誰も観に行ってないんだよね~。それもそのはず、こんなにいい映画なのに都内で1館しか上映してなかった!もう配給さんはバカじゃないの(笑)。
アダム・サンドラーって特にかっこよくもないし、B級映画ばっかり出てるイメージだったけど、この作品で見方が変わりました。9/12に公開される『ピクセル』にも主演しています。観なくっちゃ。
ということで、/5
DVDでもいいので、ぜひ観てください!!!