めぐり逢わせのお弁当

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めぐり逢わせのお弁当
『めぐり逢わせのお弁当』

あらすじ

インドの大都会ムンバイでは、ダッバーワーラーと呼ばれる弁当配達人たちがランチタイムに弁当をオフィスに届けて回る。ある日、主婦のイラ(ニムラト・カウル)が心を込めて作った弁当が誤ってサージャン(イルファン・カーン)のもとに届く。イラは料理を通じて夫の愛を取り戻したいと願い、妻に先立たれたサージャンは久々の手料理の味に心動かされる。

本当は夫の元に届くはずだったお弁当が違う人のところに行っちゃって、しかも間違って届けられたサージャンがそれを食べちゃう。夫はいつもお弁当を残すのに、その日は空っぽのお弁当箱が返ってきて、しかも夫は「うまかった」とか適当なことを言う。不審に思ったイラが翌日手紙を入れてみると、返ってきたのはサージャンからの味付けに関する、ちょっぴり辛口のコメントだった。

「ダッバーワーラー」とは、世界一過酷な仕事とも言われているお弁当配達人のこと。朝、各家庭を周ってお弁当を回収し、それを勤務先にお届けして、食べ終わったらまた空箱を回収して家に返す。なんて面倒なんだ!ダンナへの弁当なら出勤に間に合うように作って持たせればいいのに!でもこれ、100年以上も続く伝統ビジネスだそうです。オックスフォードだかケンブリッジだかの調べによると、配達間違いは600万個にわずかひとつの割合でしか起きていないらしい。そのひとつに当たっちゃったのが、イラとサージャン。

夫に相手にされない女、妻に先立たれ定年も間近の男、この2人がお弁当を通じて愛を育んでいく映画、ではないです。確かにそこにはお互いへの好意みたいなものは見え隠れするし、実際に会ってみようと試みたりもする。でもサージャンは自分はもう老人だと思っているし、イラも夫を裏切りきれない気持ちがある。最後は「?」っていう終わり方でした。

これより前に観たインド映画『マダム・イン・ニューヨーク』がとても好きだったのでこちらも期待していたのだけど、別に舞台がインドじゃなくても、間違ってメールが届いちゃったっていう設定でも全然問題なく成り立つ話でした。インド映画お得意のダンスとかも一切ないしね。

一つオモシロ要素をあげるとするなら、イラが住んでるアパートの上の階にいるおばちゃん(姿は一切出てこない)。キッチンの窓からカゴを吊り下げて食材渡してくれたり、料理のアドバイスを大声でどなってしてくれたりする。でもイラが「最近ダンナが冷たくて」とかそんなことまで大声で話してるから、ご近所に丸聞こえだと思うんだよね・・・。

めぐり逢わせのお弁当

ということで、★★★/5
来年もインド映画が来そうな予感。

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