『STAND BY ME ドラえもん』
あらすじ
東京の郊外に暮らす運動オンチで勉強もできない少年、のび太。ある日、22世紀から子孫であるセワシがドラえもんと一緒にタイムマシンでのび太を訪れる。のび太が作った借金が原因で、セワシのいる代まで迷惑をこうむっていた。そのためセワシは、のび太のために世話係のネコ型ロボット・ドラえもんを連れてきたのだ。こうして、のび太はドラえもんと暮らすことになり・・・。
まさかまさか、あのドラえもんが3DCGになるなんて。
「のび太の結婚前夜」や「さようなら、ドラえもん」とか、有名なエピソードを寄せ集めて1つのお話にまとめた感じ。だから特に目新しいシーンとかもないのです。普段の映画のように、ジャイアンがやたら活躍してかっこよかったりとかそういうのもないし。いつもと同じく、いじめまくるジャイアンといじめられまくるのび太でした。
3Dアニメになったことで、タケコプターで空を飛んでいる時はわたしも一緒になって飛んでいる気分を味わえたし、「飛び出す感」を楽しめたので子供たちにはよかったんじゃないかな。
観る前からさんざん「ドラ泣き」と刷り込まれていたので、まあどこかで泣けるんだろうなとは思ってました。案の定、しずかパパのあのセリフでドラ泣き。そこはゴツい3Dメガネをかける映画館だったので、もう涙を拭くのにジャマったらないわ。
でも泣けたのはそこだけだったかなー。それ以前に3Dになったあのキャラたちが受け入れられなくて(笑)。しずかちゃんのあのキラキラ具合はいったいなんなんですか。てか誰よあれ。
普通のアニメだとのび太の目とメガネってくっついてたと思うんだけど、それが離れてたからなんか違和感。
わかります?違和感。
あと、「のび太の結婚前夜」にあたるシーンで近未来の街並みが映るんだけど、もろタイアップ丸出し。協賛企業の名前がなんのひねりもなくそのままバッチリ出てました。興ざめ。
そしてわたしの世代は特にそう思うかもしれないけど、やっぱりのぶ代ドラの声で育ってきてるので、「え、ドラえもんってあんなに悪ノリするチャラいやつだったっけ?」と、どうも乗り切れない思いがいっぱいだった。平気でノリツッコミとかするし、なんかわちゃわちゃしてるし、ひとまず落ち着けよドラえもん、と何度ツッこんだことか。
そうそう、青年になったのび太の声を妻夫木聡が当ててます。ああ、ここにもTOYOTAのタイアップ感が。
話の内容的には、大人を泣かそうとしているように思えました。子供は映像を楽しめても、ストーリーに共感するところまではいかないんじゃないかなあ。
ということで、/5
この先もずっとフルCGでいくのかと思ったら、そうでもないみたい。次回作予告は普通の2Dだった。