ノートに眠った願いごと

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昨日は試写会で「ノートに眠った願いごと」を観てきました。
1995年6月29日、ソウル市で起きた三豊百貨店崩壊事故を覚えていますか?

ノートに眠った願いごと『ノートに眠った願いごと』

あらすじ

デパート崩落事故でフィアンセのミンジュ(キム・ジス)を亡くして以来、死んだように生きてきたヒョヌ(ユ・ジテ)は、事故から10年後、事故現場から奇跡的に発見された彼女のノートを手に入れる。
それは彼女が計画した新婚旅行のしおりで、ヒョヌは、つづられた彼女の言葉に癒されながら、ノートに沿ってひとり旅へと出る。

ネタバレあり。

この映画には1995年6月29日、ソウル市で実際に起こった三豊百貨店崩壊事故の悲劇のストーリーが組み込まれています。
これは単なる建物崩壊事故ではなく、営利をむさぼった経営者による人災でした。
死者502人・負傷者937名・行方不明者5名という、世界的にも類を見ない大惨事となったのです。
私の記憶では、この経営者は逮捕され財産没収、全ての財産は被害者救済のために充てられたはずです。
そしてデパートの跡地にはマンションが建てられたと聞きました。
韓国では一度事故が起こった場所は2度と災害が起こらないということで、縁起が良いそうです。

さて、ストーリーですが。

テレビ局の旅番組のディレクター・ミンジュと司法研修生・ヒョヌは、結婚を誓い合った仲。
ミンジュの実家に挨拶にも訪れ、結婚式の招待状も作り、幸せな日々を過ごしている。

ノートに眠った願い事

元々弁護士志望だったヒョヌは検事志望へと転向し、慣れない仕事に忙殺される毎日。
ある夏の暑い日、ミンジュとのデートの時間になっても仕事が終らず、「ここは暑いから、デパートの地下のコーヒーショップで待っていて」とミンジュに伝える。
渋々デパートへと移動するミンジュ。

ようやく仕事を終えたヒョヌがデパートの目の前まで来た時、突然、目の前でデパートが崩壊してしまう・・・。

自分がデパートに行かせなければ、ミンジュは死ぬことがなかった。
行方不明者捜索所で泣き崩れるミンジュの両親を見て、ヒョヌはいたたまれない気持ちでいっぱいになる。

あの事故から10年。自責の念から死んだように生きるヒョヌは、冷徹な検事になっていた。
そんなヒョヌの元に1冊のノートが届く。
それはミンジュが自分の旅番組で周った場所を綴った、二人で行くはずだった新婚旅行のしおり。

ミンジュ

そのノートをたよりに、ヒョヌはミンジュの思い出の場所をたどってみる事にする。

ヒョヌ

すると不思議なことに、行く先々で同じ女性と出会う。
この女性こそが、一緒に崩壊事故に巻き込まれ、ミンジュの最期の時を知るコーヒーショップの店員だった・・・。

かなり早い段階で先のストーリーは読めてしまうものの、CGで作ったと思われる
デパート崩壊の瞬間の映像はかなり生々しく、恐ろしさを感じました。
あんなに大きな建物が一瞬にしてなくなってしまうなんて、考えられないです。
利益を上げるために建物の耐震強度を下げるなんて、どうかしてる。
日本でも少し前に騒がれましたが、本当にあってはならないことだと思います。

途中ちょっと笑えるシーンなんかもあったりして、観終わった後に救われるラストです。

あの事故を忘れないためにも、ぜひ観て欲しい映画です。
映像がとってもきれいでした。

ということで、★4つ。

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