北北西に進路を取れ

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北北西に進路を取れ
『北北西に進路を取れ』

あらすじ

広告マンのロジャー(ケイリー・グラント)は、ふとした手違いでキャプランという男と間違われ、誘拐されてしまう。タウンゼントと名乗る男の前に引き出されたロジャーは、とある仕事を依頼されるがそれを断り、危うく殺されかける。翌日、真相を確かめようと国連ビルに行くと、本物のタウンゼントは昨日のタウンゼントとは別人だった。その本物がナイフを突き立てられて絶命し、ロジャーは、今度は殺人の汚名を着せられてしまう。果たしてキャプランとは誰なのか? タウンゼントを名乗る男の正体は?

北北西に進路を取れ

ヒッチコック第2弾、「北北西に進路を取れ」を観ました@午前十時の映画祭。御大、2回登場するらしいのですが、1回しか見つけられなかった・・・。

以下、ネタバレあり。

最初からハラハラドキドキする展開で、観ていてかなり惹きこまれました。なぜロジャーがキャプランという男に間違えられてしまったのか、明確な説明は出てこなかったように思うけど、そもそもキャプランなんて人、存在してないからね。背格好が似てるとか、声が似てるとか、そういう次元ではなくて「こいつキャプランだろう」っていう勝手な思い込みから誘拐されちゃうんだからたまらない(笑)。

泥酔させられて車に乗せられ、事故に見せかけて殺されそうになりつつもなんとか助かったロジャー。今度は殺人容疑で指名手配されてしまう。なんてツイてない男。だけどそこから、素人とは思えない逃走劇が始まるのです。

ロジャーを助けてくれるナゾの女性、イヴ(エヴァ・マリー・セイント)。

北北西に進路を取れ

見るからに怪しい。実はこの女性、ロジャーを誘拐した犯人の彼女なのです。が、実は実は、その犯人の犯罪を暴こうと潜入しているスパイだったりもするわけです。

ロジャーは犯人グループからスパイ=キャプランと勘違いされて誘拐されていたのですが
、実はもっと身近なところにいたのだよ!わざと”キャプラン”っていう架空の人物を作り上げて、さもスパイ活動をしているかのように見せかける国家権力(?)。そのカムフラージュのおかげで、イヴは怪しまれずに動くことができているわけです。

当然ながら、イヴは無関係のロジャーを助けなければいけない立場なんだけど、助けるのかと思いきや、バッサリ捨てる。そりゃ自分がスパイであることがバレてもいけないんだもの。お互い大変だよね。

北北西に進路を取れ

結局二人は恋に落ちちゃって、ロジャーが犯人のところに乗り込んでイヴを助け出し、一緒に逃げる。その逃げてる場所が、有名なラシュモア国立記念公園っていうんだから、すごい。

北北西に進路を取れ
どうやって逃げるのさ。ありえないって。

途中、イヴの上司がやってきて、ロジャーに事の経緯を空港で説明するシーンがあるんだけど、肝心な部分のセリフが飛行機の騒音にかき消されちゃって、全然聞こえないの。わざとそういう演出になってるんだと思う。なにこのモヤモヤ感。説明はしたよ、だけど聞こえなかったのは飛行機のせいだもんね、っていうヒッチコックマジック。マジックっていうか、ズルだよね。そこ聞かなきゃ理由がわかんないんだもん。

最後はうまく逃げおおせて、めでたしめでたし、です。

ということで、☆3.5。
北北西って、どこから見た方角なんだろう。っていうことは考えない方がいいらしい。

午前十時の映画祭 28/50本

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