大統領の執事の涙

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大統領の執事の涙
『大統領の執事の涙』

あらすじ

綿花畑で働く奴隷の息子に生まれた黒人、セシル・ゲインズ(フォレスト・ウィテカー)。ホテルのボーイとなって懸命に働き、ホワイトハウスの執事へと抜てきされる。アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、フォードなど、歴代の大統領に仕えながら、キューバ危機、ケネディ暗殺、ベトナム戦争といったアメリカの国家的大局を目の当たりにしてきたセシル。その一方で、白人の従者である父親を恥じる長男との衝突をはじめ、彼とその家族もさまざまな荒波にもまれる。

大統領の執事の涙

日本最速試写会で観てきました。
実在したホワイトハウスの黒人執事の人生をモデルにしたドラマ。奴隷から大統領執事となり、7人の大統領に仕えたそうです。確か米国での試写会に、オバマ大統領から直々に招待されたんじゃなかったかな、その人。

このレビューではあえて「黒人・白人」という言葉を使わせてください。ほんとはあんまり好きじゃないけど。

まだまだ黒人への差別が根深かった時代から、ついに黒人系の大統領が誕生する現在まで、一番近くで歴史を見つめてきた主人公。どこまでが実話なのかわからないけど、そんな父親に反発していく息子の姿が切なかったです。KKKやブラックパンサー党など、マイケル・ジャクソンの曲の中に出てくるキーワードがあってわたしは多少なりとも知識があったので理解できたけど、知らない人には「あれなに?」って感じだったかも。

今年度アカデミー賞最有力候補だそうです。アメリカ人には受けると思いますが、アメリカの歴史になじみの薄い日本人にはあまり共感できないかもしれません。『フォレスト・ガンプ/一期一会』とよく比較されてるみたいだけど、あれは特に人種差別の映画ではないと思うんだが・・・。わたしは人種差別する意味がわからないし、絶対にあってはいけないことだと思う。

冒頭、セシルがまだ農園で働く奴隷だった頃、彼の一家が集まって写真を撮るシーンがあります。そこになぜか微笑みながら立っている白人女性。え、どういうこと?よく見たらマライア・キャリーでした。ほかの人たちと比べると、マライアはもう白人かっていう白さ。彼女はミックスだけど、白人の劣性遺伝が強く出たタイプらしい。少しでも黒人の血が混ざっていれば、たとえ白人との混血であっても奴隷にさせられたということを言いたかったのかな。っていうか、混血っていたのかな・・・・。

主演のフォレスト・ウィテカーは、わたしの中ではいつまでも『パニックルーム』のちょっとやさしい泥棒さんです。

様々な俳優たちが歴代アメリカ大統領を演じていますが、一番似てると思ったのはアラン・リックマン演じるロナルド・レーガン。

大統領の執事の涙
これは誰?ニクソン?

そしてセシルだけが唯一の黒人執事なのかと思いきや、全然そんなことなかった。

大統領の執事の涙
けっこういます。

その中でも、他の人よりいろんな試練を乗り越えてきたセシルにスポットライトが当たったということなのでしょうか。

セシルの妻を演じたのは、あのオプラ・ウィンフリー!

大統領の執事の涙

彼女の演技を見ることに、思わず意義を見出してしまったわたし・・・。わかる人にはわかるはず。

ということで、☆3.5。
「全米が泣いた!」とかいう文句には騙されるまい。

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