フォレスト・ガンプ/一期一会

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フォレスト・ガンプ/一期一会
『フォレスト・ガンプ/一期一会』

あらすじ

空から舞い降りてきた一枚の白い羽。まるで狙い定めたかのように、バス停のベンチに座っていたフォレスト・ガンプ(トム・ハンクス)の足元に落ちる。羽を拾い、絵本に挟み込むフォレスト。そして少し距離を置いて隣に座った黒人女性に、自分の過去を、とつとつと話し始めた。

――いじめにあった少年時代から、高校、大学、軍隊、、会社設立、そして恋するジェニー(ロビン・ライト)との交流――。
意図せずアメリカの英雄へとなっていくフォレストの行く末は?

フォレスト・ガンプ

過去3回に渡り開かれた、「午前十時の映画祭」。かつての名画をフィルムで上映するという素敵な企画でしたが、昨今の劇場デジタル化に伴い、フィルムで上映を続けることが難しく、第三回で終了すると思われていました。が、それならデジタルでやろうじゃないのよ、ということで企画続行が決定。その名も「新・午前十時の映画祭」(笑)。今回は1本を1週間上映ではなく、2週間に渡って上映。これもデジタルならでは?その第一弾、「フォレスト・ガンプ/一期一会」を観てきました。アカデミー賞をいくつも獲っている名作ですが、わたしは初めて観ました。

以下、ネタバレあり。

すごくすごく、素敵な映画でした。現実と映画が一緒になって、フォレスト・ガンプがあたかも実在の人物だったかのように描かれています。家にエルヴィス・プレスリーが来たり、大統領と握手したり、ジョン・レノンとインタビュー受けたり。どうしてこの映画観てなかったんだろう、わたし。たぶんトム・ハンクスの長い顔が苦手だからだと思う(笑)。

フォレスト・ガンプ
若いね・・・

もう20年近く前の映画です。

フォレスト・ガンプはIQが低く、小学校にも入学させてもらえないほど。そこをフォレストの母親が校長先生とどうにかこうにかなって(ナイショ)、なんとか入学します。そこでいじめられてしまうフォレストですが、逃げる際に驚異的な足の速さを発揮。それを生かして大学ではアメフト選手として大活躍。さらには軍隊へと入隊して戦友を救います。

フォレストは本当にピュアな人で、人を疑うことをしない。だけどちゃっかりうまく世渡りして行く知恵も持っていて、そこが憎めないんです。

軍隊で友達になった「ババ」という黒人。ババはエビ漁で生計を立てていて、フォレストに
「一緒にエビ漁をしよう」と話を持ち掛けます。ババは戦場で死んでしまうんだけど、フォレストは約束を忠実に守って、船を買ってエビ漁に。軍隊の上官だった人も巻き込んで、エビ漁で大当たりしてぼろ儲け。そこで儲けたお金は、きちんとババの遺族にも分配する心の広さ。

このババのエビをテーマにした「ババ・ガンプ・シュリンプ」というレストランが日本にもありまして。そこではテーブルの上に置いてある看板でオーダーをお願いするのですが、この映画を観て初めてその意味がわかりました。「RUN FORREST RUN(フォレスト、走って!)」というジェニーのセリフだったんですね。

ババ・ガンプ・シュリンプ

フォレストは初恋の人ジェニーへの想いを、ずーっと胸に秘め続けています。ジェニーは家庭に恵まれず、父親に虐待されていたこともあって早く家を出たかった。いろいろあってヒッピーになり国中を転々としていたところ、フォレストと偶然再会。でも付かず離れずで、二人はなかなか一緒にならなかった。

しかし後に二人は結ばれ、ジェニーはその時に宿したフォレストの子供を一人で育てます。ある日フォレストは無性に走りたくなり、3年もの間アメリカを走って縦断し続ける。それがテレビのニュースになり、それを観たジェニーがフォレストを自分の家へと呼び出します。そこへ向かう途中でバスを待っているときに、ベンチで隣に座った女性に半生を語る、というシーンがこの映画の冒頭になっています。そのシーンまでは、ずっとフォレストの回想なんです。

本作で重要なモチーフとなっている羽が舞うシーンでは、この撮影だけで北野武監督が「自分の映画一本分」と語るくらい巨額の費用がかかっているそうです。たぶん今の技術だったらそんなことないんだろうけど、なにせ20年前の映画ですから。わたしもあのフワフワと飛ぶ羽を見て、「どうやって撮ったんだろう」と思っていました。

ラストシーン、小学生になったフォレストの息子が出てくるんですが、あのハーレイ・ジョエル・オスメントでした。「シックス・センス」の、下がり眉毛の男の子。これが映画デビューだったらしい。知らなかった。

観終わった後、なんだか心がほわんとするような、素敵な作品でした。7月になったら、六本木にもう一度観に行こうと思っています。

ということで、☆4.5。
エビ、食べたくなりますね。

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