『日輪の遺産』
あらすじ
昭和20年8月10日、帝国陸軍の真柴少佐(堺雅人)は、軍トップに呼集され、ある重大な密命を下された。それは現在の価値で約200兆円のマッカーサーの財宝を隠すというもので、真柴は極秘任務を遂行するが、やがて任務の終わりが見えたころ、勤労動員として駆り出された20名の少女たちに非情極まる命令が出され・・・。
久枝さん(八千草薫)が過去を振り返りながらお話しするっていう設定なんだけど、もう八千草さんがかわいらしすぎて。わたしも歳取ったらこういう女性になりたいとつねづね思ってます。ほんとかわいい。
あと5日で戦争も終わろうという頃(もちろん平民はそんなこと知らない)、ある命令で20名の女学生が招集される。無垢で、ただひたすら「日本は勝つ」って信じているような子供たち。それがその任務には好都合。
メインキャストの森迫永依ちゃんは、あのちびまる子ちゃんを演じてた子ですよ!大きくなったなぁ!
子供って純真だから。特にそういう時代だったし、上から言われたことは絶対だったわけだし。それでも中には「戦争はおかしい」っていう思想を持っている子がいて、きちんと口に出したりもする。いや、もしかしたら日本国民全員がそう思っていたのかもしれないけど、決して口に出してはいけないことだったんだよね。
お国のためって、いったいなんだったんだろうね。何もかもを捧げて、いったい何が残ったんだろう。
先生役のユースケ・サンタマリア。走り方が面白かったですw
そして、中村獅童はやたらと戦争ものの映画に出ている気がする。そしてそれが様になっている。
今回はいい人の役でした
実話じゃないですよね、これ。あくまでも浅田次郎の小説ですよね。マッカーサーの財宝だなんて、馬鹿馬鹿しい。ありえない。そしてタイトルが全然キャッチーじゃない。最初に聞いたときはあの手のアニメ映画かと思っちゃった。日輪=太陽なら、マッカーサーが太陽?違うな、少女たちのことを指しているのかしら。
あと、ミッキー・カーチス、英語うまいな、とか思ったりも(笑)。
上映中、前に座っていたおじいさんの体がどんどん前のめりになっていったのが印象的だった。いろいろと思い出すこと、あったんだろうな。
というわけで、☆3つ。
うーん、どうだろなー、人によっては思いっきり拒絶反応出るかも。