『ビル・カニンガム&ニューヨーク』
あらすじ
1929年生まれのビル・カニンガムは、ハーバード大学を中退してニューヨークに移り住み、広告業界に足を踏み入れる。その後、帽子のブランドを立ち上げるものの一時兵役に就き、除隊後は再びニューヨークでファッション関連の記事を執筆するようになる。やがてカメラ片手に自転車で街に出て、精力的にストリート・ファッションの撮影を始める。
ご招待券をいただき、「ビル・カニンガム&ニューヨーク」を観に行ってきました。
自腹でも行くつもりだったけど。
以下、ドキュメンタリーなのでネタバレあり。
御年84歳のビルおじいちゃんが、ニューヨークの街角で写真をバシバシ撮りまくるお話。とにかくもう、パワフルでパワフルで。カーネギーホールの上に住んでるの。住めるんだねそんなところ。ニューヨーカーたちはもともと個性溢れたファッションだけど、その中でも特に魅力的な人たちをカメラに収める。その写真は雑誌の記事になったり、新聞に載ったり。「勝手に撮るな!カメラ壊すぞ!」なんて、ガキに言われても全然気にしない。むしろ彼に撮られることがステータスだったりもする。
『プラダを着た悪魔』に出てくる雑誌「ランウェイ」編集長のミランダのモデルになったとも言われている、米国版「ヴォーグ」編集長のアナ・ウィンターもインタビューに答えたりしています。(今思えば、だから劇中にマドンナの「VOGUE」が流れてたのか・・・・ヾ(ーー )ォィ)
「ビルに撮られるためにわたしたちはおしゃれするのよ」だって。わたしなんて、家にある服を毎日とっかえひっかえ着て行ったとしても、絶対撮られない自信あるわ(笑)。
あと、たぶんこの方ネパール大使。
オフの時はめっちゃサイケ(笑)。すんごくかわいらしいのこの方。
ビルは恋愛をしたことがないんだそう。84歳になるまで一度も。それはファッションに恋していたから。人間ここまで徹底できればたいしたものだと思います。あと、宗教について聞かれた時だけ、「うっ」と言葉に詰まってなぜか泣きそうになっている。日本人よりもずっと日常の近いところに宗教があって、たぶんこれはわたしには理解できない感情なんだろうな。
ということで、☆4つ。
ドキュメンタリー映画はあんまり得意ではないですが、これは楽しく観られました。