『マイヤーリング』
あらすじ
19世紀後半、オーストリア=ハンガリー帝国。男爵令嬢のマリー(オードリー・ヘプバーン)と出会い、その清らかな美貌に惹かれる皇太子ルドルフ(メル・ファーラー)。しかし、ルドルフには妻子があり、会うこともなかなかかなわない状況だった。皇帝は二人の仲を裂こうとするが、ルドルフとマリーはある悲壮な決意をする。
オードリー・ヘプバーンの幻の未公開映画がついに日本解禁!相手役は当時のオードリーの夫でもあったメル・ファーラーです。わたしはお初にお目にかかりました。
わたしはTOHOシネマズ六本木ヒルズに観に行ったのですが、オードリーが身につけたジュエリー(遺品?)が展示されていました。
以下、ネタバレあり。
「マイヤーリング」は地名で、この映画は1889年に実際に起きた、オーストリア=ハンガリー帝国の皇太子ルドルフと男爵令嬢マリー・ヴェッツェラの心中事件(マイヤーリング事件)というものがベースになっています。詳しく調べると、史実と映画の内容は異なるみたいなんだけど、要は結ばれない男女の悲恋物語ですね。
映画自体は1957年に放送されたテレビ映画だそうで、しかも生放送だったんだって!劇中何度も場面転換するし、衣装もコロコロ変わるし、あれが生放送だなんて観た後でも信じられない。一発撮りでNGなし。当時の役者はすごいわ。
ただ、そんな映像を映画館で観ることになるわけで、まぁ画像が汚いのなんのって。正直観ていられないレベル。現代の最新技術をもってしても、あそこまでしかきれいにならないんだなぁ。元が古いから仕方ないのかな。一番くっきり見えたのは字幕でした(笑)。
しかし!そうは言っても登場するのは妖精オードリー・ヘプバーン。出てくるだけでスクリーンがぱぁっ!と華やぎます。
当時28歳。かわいい。ほんとにかわいい。顔取り替えて欲しい(え
叶わない恋の末、2人は心中、というか、何も知らされてないマリーがルドルフに撃ち殺されるんですけど(その後ルドルフも自殺)、実際の話ではこの時点で2人はすでに恋仲ではなかったとか、実はルドルフ暗殺事件だったとか、いろんな説があるみたいです。映画の中では「天国で結ばれようね♪」みたいな感じでした。
モノクロだし、映像きれいじゃないし、例に漏れず睡魔との闘いだったけど、ラストシーンではびっくりして開いた口が塞がらなかった。いやいやいや、殺さなくてもさ・・・・。でも身分が身分だし、そうするよりほかなかったのかもしれないが、うーん・・・・。
(・・・こんなこと言っちゃなんですが、オードリーって演技うまいのだろうか。なんか棒読みに聞こえなくもないし、どんな役やっても同じような演技だし)
ということで、☆3.5。
オードリーファンなら見逃しちゃいけない映画です。