レベッカ

スポンサーリンク

レベッカ
レベッカ

あらすじ

英国貴族のマキシム(ローレンス・オリヴィエ)はモンテカルロのホテルで、ある娘(ジョーン・フォンテイン)と出会う。先妻レベッカを亡くして傷心の彼は、彼女と結婚し、帰国した。レベッカ付きの家政婦であったデンヴァー夫人は、主人が連れてきた新妻を認めず、彼女を闖入者扱いにする。やがて新妻は先妻レベッカの影に圧迫され、耐え切れなくなり・・・。

レベッカ

実に16年ぶりに映画館で観た「レベッカ」@午前十時の映画祭。これ、わたしが生まれて初めて映画館で観ながら寝た、記念すべき映画です(笑)。だって、イギリスで観たから字幕がなかったんだもの。理解できるわけがないじゃない。

以下、ネタバレあり。
主人公の女性に、名前はありません。一人称は「わたし」。それ以外に名前を呼ばれるシーンがない。それが、マキシムの亡き妻である「レベッカ」の存在が未だ強烈に残っていることとの対比になっています。今ここで生きているのに名前がない主人公、すでに死んでいるにも関わらず不吉な影を残すレベッカ。レベッカ自身がそうしたかったわけじゃなく、取り残された周りの人間たちがそういう環境を作っちゃったんだけどね。

それにしても、「わたし」と出会って1週間くらいで結婚しちゃうマキシムもどうかと思うのですが・・・。確かにそこから2年も3年もかかってたら、映画終わっちゃうね(笑)。

そんなあっという間に結婚してしまった「わたし」のことを、レベッカ付きだったメイド頭はよく思うはずがなく。メイド頭、なんか「アルプスの少女ハイジ」に出てくるロッテンマイヤー先生みたいな人(わかるかしらー?)。屋敷を案内されると、そこかしこにレベッカの名残がある。イニシャルが入ったレターセットとかナプキンとかいろいろ。それはいまだにこの屋敷内にレベッカがはびこっているという隠喩なのね。

わたしがこの映画を初めて観たきっかけは、イギリスの学校の教材で「レベッカ」が使われることになり、その時ちょうど街の名画座でこの映画がかかっていて、先生に「観に行け」と言われたから。もう全然意味わからなくてですね、気づいたら寝てた。そして起きたら屋敷が燃えてた(笑)。だからどんな話だったのかさっぱりわからず(教材も一部抜粋だったので)、16年経ってようやく全貌がわかった次第です。レベッカ、実はマキシムに殺されてたよ・・・・。

今回は絶対寝るまいと意気込んでいたのだけど、なにしろニガテなモノクロ映画で、肝心のラスト20分くらいで落ちました。で、目が覚めたらやっぱり屋敷が燃えていた(笑)。でもうつらうつらだったので、なんとなく内容はわかりました。他殺なのに自殺として扱われた理由も。

日本で公開されたのは1951年だけど、作られたのは1940年(72年前!)だからね。今観ると、車で走るシーンとか「おいおいそりゃないだろ」的な合成で笑えるんだけど、でも映画のクオリティは非常に高い。ヒッチコックすごいなぁ、と思うのと同時に、こういうのを今リメイクしたら面白いんじゃないかなぁとも思うのです。

ということで、☆4つ。
モノクロ映画への耐性を身につけたい。

午前十時の映画祭

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


FXを学ぶ