タイタニック3D(1~3回目)

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タイタニック3D
『タイタニック3D』

あらすじ

1912年4月10日、イギリスのサウザンプトン港から豪華客船タイタニック号が出港。婚約者の資産家キャル(ビリー・ゼイン)と乗船し、彼との政略結婚に絶望するローズ(ケイト・ウィンスレット)は、甲板から海に身を投げようとする。だが、そこに居合わせた画家志望の青年ジャック(レオナルド・ディカプリオ)に助けられる。それを機に彼らは惹かれ合うが、キャルの策略でジャックは宝石泥棒に仕立て上げられて警備員室に閉じ込められる。そんな中、タイタニック号の船首が巨大な氷山と接触して浸水が始まり、船体が傾いていく。

タイタニック3D

まさか15年経ってから、この映画をスクリーンで観る日が来るなんて。しかも3Dで蘇った「タイタニック3D」を観ました。3回ほど。1回目は先行上映@シネツーaスタ、2回目はIMAX、3回目は再びaスタにて。IMAX、ハンパない!すごいぜ!!

以下、ネタバレありありあり。

とにかく大好きな映画です。普段めったに買わない前売り券まで買ってスタンバイしてました。もうストーリーうんぬんは、今さら語るでもないでしょう。わたし、この映画を日本の映画館で観たことがなくて、2回ほどイギリスで観ました。まさにタイタニックが出航した国なのに、当時はそれほど盛り上がってなかった気がする。ステイ先の娘が「ケイト・ウィンスレット?ウィンズレット?どっち?ってか誰?」って言ってたし(笑)。

最初に映る沈没船は、実際に大西洋に沈んでいるタイタニックです。ジェームズ・キャメロン監督自ら12回も深海に潜り、撮影したそう。すごい。それだけで泣ける。

劇中でジャックが描くローズの絵は、キャメロン監督が描いたものなんだそうです。ジャックは右利き、監督は左利き。なので映像を反転して使ったらしい。確か監督、ほぼ実物大のタイタニックの船体も右舷と左舷を逆に造っちゃって、反転して使ってた気がする・・・。

もともと2Dで撮った映画を後から3Dにしても、それほど立体感や遠近感が出ていない映画が多いです。でもこの映画に関しては、すごくきれいな3Dに生まれ変わっていました。出るところはちゃんと飛び出てくる。船の中に水が入り込んでくるシーンは、観ているこっちも息苦しさを感じてしまうほど、リアル。

そして主演の二人が若い。レオの肌のきれいなことったらもう、うらやましいくらいですよ。ケイト・ウィンスレットもムチムチしてるし(今もしてるけど)。

タイタニック3D

最初のオープニングの音楽を聴いただけで、すでに涙がこぼれてしまうわたし。3時間20分、泣きどころが多すぎて頭が痛くなります。思いっきり泣けないから、ものすごく噛み殺しているのです。ラストの大階段のシーンとか、もう嗚咽ですよ。ヒックヒック言ってる。家のDVDだとわんわん泣くんだけどね(笑)。

15年前のわたしにはわからなかったことも、今回改めて理解することができました。ローズが感じる閉塞感、キャルのちょっと偏った想い、自由奔放に生きてきたジャック。先が見えてしまっている人生に辟易していたローズの目に映るジャックは、とにかくまぶしくてキラキラしていた。3等客室でのパーティー。自分の知らなかった世界を見せてくれたジャック。そこではみんな生き生きしている。この人ならわたしの人生を変えてくれる。もちろん愛情もあったけど、それ以上の何かをつかませてくれるんだっていう期待感。だからすべてを捨ててまで、ローズはジャックを選んだ。この人と一緒に歩んで行こうと。

タイタニック3D

キャルはキャルで、没落した家の娘なんか嫁にもらっても何のメリットもない。だけど結婚に執拗にこだわっている。それは政略結婚という事実を超えて、本当にローズを愛していたからにほかならない。沈没しかけた船からボートに乗って脱出できたのに、わざわざローズのところへ引き返すんだから。その愛情の傾け方をもう少し変えていたら、ローズだって離れていかなかったかもしれないのに。

初めて字幕付きで映画館で観たわけですけれども、最後の最後に「字幕:戸田奈津子」って出てがっくりきました。やっぱりな・・・・。なんかつまんないんだよ、話の内容が。例えば氷山にぶつかる直前、ローズがジャックに「この船が港に着いたら、あなたと一緒に降りるわ(直訳)」っていう場面があるんだけど、そこを御大は「わたし、あなたと駆け落ちする」って言っちゃってて。駆け落ちって(笑)。古臭くない?あの状況で使うか?船から降りたら駆け落ち。変。ジャックがパリでモデルに使ったのは「足が悪い娼婦」ではなくて「片足しかない娼婦」。きっとその絵を見て、ローズはびっくりしてるんだから。

沈没した後、突き刺さるように冷たい水の中で、ジャックはローズに言う。「さよならを言うのは、決してこんな場所でも今夜でもない。君は生きて。絶対あきらめちゃいけないよ」その言葉があったからこそ、ローズは救命ボートを呼び戻す。そうじゃなかったら、ジャックと一緒に凍死するよ。少なくともわたしだったら一緒に逝ったと思う。

そして今。100歳になったローズは旅行に行くたびいつもたくさんの写真を持ち歩く。そこにジャックは映っていないけれど、ジャックが教えてくれた「自由」がたくさん映ってる。当時ではとてもはしたないと思われる、女性が馬にまたがって乗っている写真(ローズはジャックに乗り方を教えてってお願いしてた)、結婚して子供と一緒に映っている写真(ジャックは死ぬ前に「生き延びてこれからたくさん子供を産むんだ」とローズに言っている)。あぁ、ローズはすべてを手に入れたんだ。それもみんなジャックのおかげなんだと思ったら、涙腺崩壊です。今もうるうるしてます実は。ローズが選んだ人生は、絶対間違ってなかったと思う。たとえ隣りにジャックはいないとしても。

ということで、☆10個。
この先この映画を映画館でまた観られる機会は来るのだろうか。
来ないのだとしたら、あと何回この目に刻み込めばいいだろう。

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