『007 スペクター』
あらすじ
ボンド(ダニエル・クレイグ)は、少年時代の思い出が詰まった生家“スカイフォール”で焼け残った写真を受け取る。彼はM(レイフ・ファインズ)が止めるのも無視して、その写真の謎を解き明かすため単身メキシコとローマを訪れる。死んだ犯罪者の妻ルチア(モニカ・ベルッチ)と滞在先で巡り合ったボンドは、悪の組織スペクターの存在を確信する。
張り切って先行上映で観ました(といってももう2か月以上前の話・・・)。
冒頭のメキシコシティの「死者の日」からの長回しには惹きつけられましたねー。長回しに見えるように撮っているのだけかもしれないけど、なんだかちょっとだけ自分もボンドになったような錯覚を起こします。
わたしはあんまり過去の007シリーズを観てないのでよくわからないんだけど、スペクターというのは60年代の007に出てきたヴィラン(悪役)だそうで、今まで権利の関係で使うことができなかったらしい。ようやく解禁になったみたいですね。
で、そのスペクターに1枚絡んでいるのがボンドガールのモニカ・ベルッチ。
もうガールじゃないし、本人も「ボンド・レディと呼んでくれ」とかなんとか言ってたし。でもなんか、ただのモニカ・ベルッチの無駄遣いにしか見えなかったのはわたしだけでしょうか・・・。
今回はもう1人ボンドガールがおりまして、それがレア・セドゥ(もう1人もなにも、007に出てくる女性は全員ボンドガールって呼ぶんじゃなかったっけ・・・)。
こっちは完全にガールですね。そして今までの定説(ボンドと関わった女性は死ぬ)を覆す。さらに続編でもバリバリ出ますよ的な余韻を残すっていうのもこれまであんまりなかったんじゃないかと(いう思い込み)。そしてわたしの中のレア・セドゥはいつまでたっても『アデル、ブルーは熱い色』の人。強烈過ぎて忘れようにも忘れられない。
あとはなんといっても、ベン・ウィショー演じるQ!かわいいぞQ!
この人はわたしの中の『パフューム ある人殺しの物語』のイメージを払拭しました。今の方が若くてかわいらしく見える。あー、『テンペスト』にも出てたねそういえば(ほんっとに意味不明な映画だった)。
劇中に大爆発シーンがあるのですが、これがCGを使わずに実際に爆発させたっていう規模の大きさでギネスに認定されたそうです。確かにドッカーン!ってものすごかったけど、個人的には前作の「闇夜に燃え盛るスカイフォール」の方がよっぽど心に響いたなあ。すごく切なかったし。今作のはただ爆破しただけ、みたいな気持ち的にはカスカスな感じ。あっという間に終わっちゃうし。
なんやかんや言って、わたしは『007 スカイフォール』が大好きなのですよ。アデルのテーマ曲にしても未だに耳に残ってるし。今作のサム・スミスの曲もいいんだけど、だってアデルは「スカイフォ~ル スカイフォ~ル♪」って歌っちゃってるし(笑)。あとそのサム・スミスの曲が流れるオープニングでタコがニョロニョロするのがなんか笑える。
いくらボンドが窮地に立ったところで、この人絶対死なないよねっていう妙な安心感がこの映画をちょっとだけつまらなくさせている気も。でも死んじゃったら続編作れないしねえ?生まれ変わったジェームズ・ボンド、同姓同名のジェームズ・ボンドっていうのもありなのかな?そもそも40年以上も同じ「ジェームズ・ボンド」がスパイやってんのかっていう話ですけど・・・(詳しいことはよくわからない)。
ということで/5
あんまり印象に残る映画じゃなかったかもしれない。