【4DX】キングスマン

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キングスマン
キングスマン

あらすじ

ロンドンにある高級スーツ店「キングスマン」は、実はいかなる国の干渉も受けない屈指のエリートスパイ集団だった。ブリティッシュスーツを小粋に着こなす紳士ハリー(コリン・ファース)もその一人で、日々極秘任務の遂行に務めていた。そんなある日、仲間が何者かに暗殺され、彼は街で不良少年エグジー(タロン・エガートン)をスカウトする。

キングスマン

世間的にはすこぶる評判のいいこの映画。先に言っておきますと、わたしは全く受け付けませんでした。

以下、ネタバレあり。

確か予告では「ロンドンの高級テーラーで働く男、実はスパイだった」みたいな説明だったと思うんだけど、ハリーは別にテーラーで働いちゃいないし、ただそこがスパイ集団の本拠地になっているっていうだけの話です。だから昼間は仕立て屋だけど夜はスパイ、ではなく、朝から晩までずっとスパイです。あと、予告編詐欺。予告でさんざん流れてた「My Sharona(古くはエド・はるみが使っていた曲)」どこ行ったよ。これっぽっちも流れなかったよ。最近は予告編で見せすぎな映画が多いけど、これは一番物議を醸しそうなシーンを隠して観客をミスリードするパターン。

この映画の賛否両論分かれるところは、やはりその残虐さだと思います。がっつりR指定ついてるし、血なまぐさいのが嫌いな人(←はーい)は耐えられないシーンがいっぱいある。冒頭から人間が頭のてっぺんから真っ二つになるし。ちなみに真っ二つにされたのは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのノリントン提督でした。

話の内容もなんだか散らかってたような記憶。ハリーはその真っ二つにされた仲間の後任として、かつての同僚の息子であるエグジーを推薦し、エグジーは他の候補者たちと一緒にスパイになる試験を受ける。結局エグジーは不合格になるんだけど、後半はどういうわけだかバリバリと大活躍。しかもその間にハリーは死んじゃうしね。まさかコリン・ファースが死ぬなんて思わないじゃないですか。主役だと思ってたし。

ハリーが一人で怪しげな宗教活動が行われている教会に乗り込んでいったら、変な超音波みたいなやつで頭の回線おかしくされちゃってその教会にいた人たちを皆殺しにするんですよ。で、さんざん暴れまわったあげく、教会から出てきたところで今度は自分がズドン。え?今死んだのこの人?って、誰もが思ったはず。いやいや、死んでないでしょ、ラストシーンで「実は生きてましたー」って出てくるって、という期待も空しく、それっきりコリン・ファースの出番はなかった。にもかかわらず、予定されている続編にコリンも出るらしいというのはどういうことなの。

まあねー、監督が『キック・アス』のマシュー・ボーンだからねー。わたしキック・アス大好きだけど、最初に観た時は正直ちょっときつかった。まだ子供だった頃のクロエグレース・モレッツがばっさばさと人を殺していくし。でもね、キック・アスで粛清されたのは全て悪人だったんですよ。でもこの映画で殺された大半の人は善良な一般市民。そんなに大量殺人して、何が楽しいの?って途中からかなり興醒めしてました。

一番最悪だったのは、悪役のヴァレンタイン(サミュエル・L・ジャクソン)が金持ちたちに埋め込んだチップが爆発するシーン。

キングスマン
それが首元に埋め込まれているので、スイッチが入ると一斉に首が吹っ飛んでいくんです。しかも悪趣味なことにエルガーの行進曲「威風堂々」の曲に合わせて一人ずつ。

笑えない。絶対笑えない。

何を思ったか初日に4DXで観てしまったのですが、なんとその曲がかかったとたん場内にシャボン玉が噴き出してきたのです。吹っ飛ぶ頭、威風堂々、シャボン玉。なにメルヘンチックな演出にしようとしてるの。もういやー!

他の人の感想を観ると、このシーンで「大爆笑しました」っていうのがけっこうあって、感じ方は人それぞれだなあと思いました。何度も言うが、笑えない。

ちなみにわたしが一番おかしかったのは、壁一面に貼られたイギリスの大衆紙”The SUN”のトップ記事。「ブラピにサンドイッチ食われちゃった!」ってどうでもいいわ(笑)。

続編の舞台は日本だとかいう話ですが、いやもうほんとに勘弁して。

ということで、/5
高評価してる人たちってなにを評価してるんだろう。

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