キック・アス

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「映画秘宝」が2010年ベスト1に選んじゃった「キック・アス」を観てきました。
ブラッド・ピットプロデュース。ただのおバカ映画かと思いきや・・・・そうでもなかった。
わたし、あの日以来、頭の中はずーっと「キック・アス」です。もうやばい。

キック・アス

『キック・アス』

あらすじ

コミックオタクでスーパーヒーローにあこがれる高校生デイヴ(アーロン・ジョンソン)は、ある日インターネットで買ったスーツとマスクで、ヒーローとして街で活動を始める。
何の能力も持たない彼はあっさり犯罪者にやられるも、捨て身の活動がネット上に
動画で流され、“キック・アス”の名で一躍有名になってしまう。

以下、ネタバレ全開。そしてまたまた超大作。

人はどうして「バットマン」や「スパイダーマン」みたいなスーパーヒーローになれないんだろう。
これって、男の子なら誰しもが思うことなのかな?
女の子が一度は「お姫さまになってみたい」って思うのと同じように。
だけど、みんなわかってる。あれは映画やコミックの中だけのヒーローなんだと。

しかし、デイヴはわかっちゃいなかった。
通販で買った、どうみてもかっこいいとはいえないコスプレスーツで、悪を倒すために街へ出る。
なんの特殊能力も持たない、単なるオタクである。

案の定、街のチンピラに絡まれてお腹刺されちゃって、ヨロヨロ立ち上がったところを車に轢かれて病院送り。
なんとか一命を取り留めたものの、体中に金属板を埋め込まれ、まるでサイボーグ状態で復活。
しかし搬送時にあまりにも恥ずかしい格好をしていたため、救急隊員に頼んでコスプレを脱がせてもらったら、「全裸で街を歩いてた」みたいな誤解をされて、ゲイ疑惑まで持ち上がってしまう事態に。

でも、埋め込まれた金属板のせいで痛みを感じなくなってしまったデイヴは、またもやコスプレスーツを購入し(!)、悪を倒すために性懲りもなく街を勝手にパトロールし、本当に暴漢たちと戦って勝ってしまう。
その一部始終が動画に撮られ、ネット(たぶんYoutube)に流されたことから、“キック・アス”の名で一躍有名人に。

ちなみに「キック・アス」は「Kick Us」じゃなくて、「Kick-Ass(イカしてる奴)」ね。

このキック・アスを演じているのが、アーロン・ジョンソン。

キック・アス

なんと、「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」でジョン・レノンを演じていた彼じゃないですか!!!!
180度違う役柄にびっくり!こんなことなら、ノーウェアボーイ観とけばよかったよ・・・(後の祭り)。

キック・アス人気が上昇する中、デイヴが片想いする学校一かわいいケイティがデイヴに近寄ってくる。
病院送りになる前は気持ち悪がられていたのに、なぜ?
なぜなら、ただいまデイヴはゲイ疑惑真っ最中だから(笑)。
彼女はゲイのお友達が欲しかったのだ。
そんなケイティに「キック・アスにやっつけて欲しい人がいるの」なんて聞かされちゃったデイヴ。
調子に乗って、コスプレ姿でその相手のところに乗り込んで行っちゃうわけですよ。

何度も言いますが、特殊能力ゼロ。ただのコスプレした高校生ですからね、キック・アス。

乗り込んだところは麻薬の密売組織で、絶体絶命のピンチに立たされるデイヴ。
そこへ登場するのが、わたしをとりこにしたヒット・ガールちゃんなのですよ!!!

キック・アス

ヒット・ガールことミンディを演じるのは、クロエ・グレース・モレッツちゃん、11歳。
「どーれーにーしようかなー♪」とか言いながら、Banana Splitsの曲に乗せてバッサバッサ人を斬っていく。

キック・アス

あああああ、もう、なんなのこの子!かわいすぎるんですけど!!!
やばいです、本当にやばいです。わたくし初めてわかりました。「萌え」という気持ちが。
撮影前に7ヶ月訓練をして、アクションシーンの9割を自分自身で演じたってところにも萌え。

キック・アス
素顔にも萌え。

どんだけかわいいのか、こちらをご覧ください。

キック・アスはなんにもしてないのに、密売組織を全滅させたと勘違いされ、元締めのフランク・ダミコに命を追われる羽目に。
このあたりから、ただのおバカ映画ではない雰囲気が漂い始めます。

元警察官だったヒット・ガールの父、ビッグ・ダディ。
犯罪組織を率いるダミコの罠で逮捕されてしまい、妻はショックのあまり自殺。
その時お腹にいたミンディは無事に生まれ、同僚の警察官に育てられる。
出所後ミンディを引き取り、共にダミコに復讐すべく、彼女を殺人兵器=ヒット・ガールへと育て上げる。

キック・アス

ビック・ダディを演じているのが、なんとニコラス・ケイジ。

キック・アス

わたし、彼が出てるって知らなくて、最初スクリーンに映ったとき、思わずのけぞってしまった。なんだそのやつれっぷり、と思って(笑)。
公私共に大変ですものね。ジョニー・デップはお金貸してくれたのかしら?

その後ダミコの息子扮するレッド・ミストとか、わけわからんキャラがいっぱい出てきます。

キック・アス

レッド・ミスト、やなヤツかと思いきや、けっこういいヤツだったりもして。
でも自分の父親のためにキック・アスを罠にかけて、ビッグ・ダディもろとも監禁してしまうのです。
その時「キック・アスは仲間なんだよ!」とか、ちょっとかわいいこと言っちゃったり。じゃ罠にかけんなよ。
しかし残虐なダミコ父は、2人に暴行を加えるところを全国生中継させて、最後には殺そうとする。

そこへ助けに入るのが、待ってましたのヒット・ガールなのです!!!

もうね、この映画、もはや「キック・アス」ではない。「ヒット・ガール」です。あんたが主役。
ビック・ダディに教えられたことを忠実に守りながら、敵を1人残らず撃ちまくっていきます。
この時、ストロボライトを使っているので、スクリーンはかの有名な「ポケモンフラッシュ」状態になります。
これ、かなり危険。思わず目をそらしちゃったし、

「よい子のみんなは画面から離れてみてね」

っていうテロップ探しちゃったくらい。
そうとう目がチカチカしますので、お気をつけあれ。

ヒット・ガールの奮闘虚しく、ビック・ダディは命を落としてしまう。
あんなに強かったのに、意外とあっけない。
だけどキック・アスはがっつり生きてます。鉄板のおかげだね。

そして二人は協力して、ダミコのアジトへと乗り込んでいくのです・・・・?
いや、実際のところはヒット・ガール1人だけ。

まだビック・ダディが監禁される前、ミンディが「これ欲しい!」と言ってネット注文した品があって、それがなんなのか、最後まで全然出てこない。
誕生日プレゼントにバタフライナイフをねだるくらいの子供だから、てっきりものすごい武器かと思っていたのに、なんとそれは、ジェットパック。つまり「人間ロケット」。
最終的にこれを背負って、キック・アスがヒット・ガールを助けに行くんだけど、その登場シーンに脱力。
もう、なんなのこの映画。今までの時間返してよ!みたいなやるせなさ(笑)。

これ、ミンディ主役のスピンオフとか作らないのかしら、と、観終わる前から考えてしまった。
そしたらなんと!2012年の公開を目指し『Kick-Ass 2: Balls to the Wall』の製作が決定したとか!?
なんでもクロエちゃんが成長する前にとっとと撮ってしまいたい、っていう意図があるらしく(爆)。
それにしても、「Kick-Ass 2」ってことは、キック・アスも出るのか(おいおい)。
ぜひ全国ロードショーを期待したいところです。

とにもかくにも、この映画の見どころはヒット・ガールです(きっぱり!)。
英語の話し方が妙に大人っぽいところも好き。
ものすごく汚い言葉を言っちゃってるところも好き。
映画を観た人ほぼ全員、ヒット・ガールにやられてます。
それくらいかわいいのよ、ほんとに。

3月にはBlu-ray&DVDも出るっていうし、これはもう買わなくては(つーか、予約済み)。

今年のわたしの映画No.1は、これか「パイレーツ4」に決まり。
・・・これが去年の映画だとかいうのはヒミツ。

ってことで、☆5つ。
最後まで観ても、冒頭シーンの意味がよくわからなかったけど。

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