
『ロスト・バケーション』
あらすじ
医学生のナンシー(ブレイク・ライヴリー)は、亡き母が教えてくれた地元のサーファーしか知らない秘密のビーチで休暇を満喫しようとしていた。美しいロケーションと理想の波に、時が経つのも忘れてサーフィンに興じるナンシー。すると突然、何かにぶつかり脚を負傷してしまう。慌てて近くの岩場に避難したものの、傷口からは大量の出血が。しかし何よりも彼女を恐怖のどん底に陥れたのは、目の前を悠然と泳ぐ巨大なサメの影だった。岸までの距離はおよそ200メートル。しかも徐々に潮が満ち始め、岩場の面積はみるみる狭まっていく。それでもラッシュガードで何とか止血し、生き残るための方策を必死で考え抜くナンシーだったが…。

『ジョーズ』以来の新たなるサメ・パニック映画(だとわたしは思っている)。ブレイク・ライヴリーのほぼ一人芝居です。
以下、ネタバレあり。
医者を目指すナンシーは、母の死からなかなか立ち直れず学校を休学。その母が教えてくれた幻のビーチへ一人旅に出かける。サーフボードを担いで歩いていたところを地元の男性が運転する車に拾われ、無事ビーチに到着。男性が「帰りはどうするんだい?」と聞くと、ナンシーは「Uber」と答える。これ、どういう意味なのかさっぱりわからず(確か字幕でも【Uber】って出たような記憶)、観た後で調べたらアメリカで使われているタクシーを呼ぶアプリのことなんですってね。つまり「帰りはタクシーを呼ぶわ」っていうアメリカンジョーク。人っ子一人いないビーチにどうやってタクシーを呼ぶんだよ、っていう。

砂にお財布とか携帯とかの荷物を隠し、いざサーフィン開始。海は透き通るような青い色でわたしは観ているだけで気持ちがよかった。

沖には地元の男の子2人組の先客がいて、しばし一緒に波乗りを楽しんだ後、彼らはナンシーを残して帰宅。1人残った彼女が最後の大きな波を待っていたところ、突然脚に強い衝撃を受ける。なんとか岩場によじ登り脚を確認すると、太ももがバックリと割れていた。そうです。サメに襲われたのです。
もう見るも痛々しい姿で、どんどん血は溢れてくるし、その血が海に流れて余計にサメを挑発するしでこっちがワナワナ震えてきた。スマホは海岸に置いてきちゃってるし助けも呼べない。このままじゃ出血多量で死んじゃうところだけど、ナンシーは医学生だったのです。治療の知識なら心得てる。でも道具がない。じゃあどうするか?なんと自分がしていたピアスを外し、そのポストで傷口をえいやっ!と縫い止めるんですねー…。痛い痛い。でも普通にしてたって痛いんだから、もうそれくらいどうってことないよ(たぶん)。
そうこうするうちにどんどん潮が満ちてきて、よじ登った岩場の面積もどんどん狭くなってくる。海岸までおよそ200メートル、その岩場が満潮で海面下に沈むまであと100分。200メートルくらいなら泳ぐのに全然問題ない距離だけど、まだサメがその辺をウロウロしてるかもしれない(実際してる)から岩場から降りるわけにもいかない。でも時間が経てば確実に岩場は水没する。さあ、どうするナンシー?
とにかくブレイク・ライヴリーが美しい。さすがゴシップ・ガール(観てないけど)。しかも撮影時、ライアン・レイノルズとの第2子を妊娠していた可能性があったとか!それでこのスタイルって!!!

腕はクラゲにやられてます
ナンシーが助かった(ネタバレね)理由は医療の知識があったことはもちろん、サメの習性を利用して行動パターンを読み切ったこと、男の子たちが遺したビデオカメラがあったこと、そして最初に地元の男性に車に乗せてもらっていたことです。状況は絶望的なんだけど、様々な幸運が重なったことで遭難している自分を発見してもらえた。
サメとの対決シーンは手に汗握る展開で、こんなか細い女性一人でどうやって立ち向かうんだとハラハラドキドキ。でもけっこうタフでした。
冒頭から海の見せ方がなんだか不穏で、サメいつ出てくるの?ねえいつ?まだなの?って心理的に煽られたのが一番怖かったかも・・・。
86分という非常にコンパクトな映画ですが、その短さゆえに面白さがギュッと凝縮されていたような感じでした。
ということで、/5
過剰な音楽がなかったのもよかったかも。







