
『ハッシュパピー バスタブ島の少女』
あらすじ
6歳の少女ハッシュパピー(クヮヴェンジャネ・ウォレス)は、“バスタブ”と呼ばれるコミュニティーで、父親のウィンク(ドワイト・ヘンリー)と暮らしている。彼らは、閉鎖的な場所であったものの穏やかな日々を送っていたが、ある晩、嵐が全てを奪い去る。突然大好きな場所や仲間を失ったハッシュパピー。途方に暮れる状況の中、ウィンクが重病であることを彼女は察知し・・・。
試写に行ってきました。撮影当時6歳だったクヮヴェンジャネ・ウォレスちゃんが、最年少でアカデミー賞主演女優賞にノミネートされた作品。それよりなにより、この子が来日した時に英語で挨拶してた芦田愛菜ちゃんにびっくりしたけど。
以下、ネタバレあり。
一言で申しますと、わたしの苦手ジャンルでした。クヮヴェンジャネちゃんはすっごくかわいい。とにかくかわいい。それは認める。だけどそれだけなんだよね・・・。こういう映画を理解できないと「おまえの感性はどこかおかしい」とか言われそうでものすごくイヤなんですが、わからないものはわからないよ。わたし、筋の通ったストーリーがある映画じゃないと理解できないもん。
それでも最初の方は、ハッシュパピーの置かれている状況とか、嵐が来てえらいことになってるとか、観ていてわかる部分もあるんだけど、空想上だったはずのイノシシのでっかいやつみたいな動物がほんとに出てきてからは、わたしにはもうそれが現実なのか空想なのか虚構なのかなんなのかわからなくなっちゃって。

あと、いろいろ不可解な点もありまして。ハッシュパピーと父親は、一緒には住んでいない。なぜか別々の家でそれぞれ独り暮らししてる。それに父親はハッシュパピーのことをどういうわけだか「ボス」と呼ぶし、「こっちに近寄るな」とかひどいことも言う。だからわたし、本当の父親じゃなくて、なにかの事情でいやいや育ててるのかと思った。でもそうじゃなくて、実の父娘。母親はたぶん育児が嫌になって出て行った。父親はハッシュパピーに、そんな身勝手な妻の姿を重ねていたのかしら。どうなのかしら。
嵐が来て、バスタブ島のほとんどの住人は別の場所へ避難したのに、頑なに島に残った数人は共同生活を始める。しかし時間が経つにつれ、島は塩の被害でどんどん枯れ始め、食べるものもなくなっていく。だけど住人たちは決して助けを求めようとしない。まるで島以外の土地は敵国であるかのように敵対視している。小さなコミュニティを守りたいのもわかるけど、仮にもそこはアメリカなんでしょう?撮影されたのはハリケーンとか地盤沈下とか地球温暖化とかの影響が、映画の中だけじゃなく現実でも起こっているような地域。そういうことを詰め込みたかったんだろうけど、南極の氷山が溶けて、そこで凍っていたイノシシのお化けが来ちゃうって言うのは・・・。

映画を観るまで、わたしはこのボートのことを「バスタブ島」と呼んでいるのかと思っていた
父親が死んじゃうところでは、確かにちょっとうるっと来るんだけど、すすり泣くほどでは。だけど試写会後のアンケートでは「99%の女性が泣いた!」みたいなことになっていたらしく、
え、わたし残りの1%なのか、とちょっと切なくもあり(笑)。
アカデミー賞絡みだから上映館も多いのかと思ったら、都内でもたった4館しかない。なんでだろうって思ってたけど、実際観てみたら納得です。
ということで、☆2.5。
主演だけが話題になっている作品は、わたしにはハマらないことがだんだんわかってきた。







