未来を生きる君たちへ

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『未来を生きる君たちへ』

あらすじ

医師アントン(ミカエル・ペルスブラント)は、デンマークとアフリカの難民キャンプを行き来する生活を送っていた。長男エリアス(マークス・リーゴード)は学校で執拗(しつよう)ないじめを受けていたが、ある日彼のクラスに転校してきたクリスチャン(ヴィリアム・ユンク・ニールセン)に助けられる。母親をガンで亡くしばかりのクリスチャンと、エリアスは親交を深めていくが・・・。

未来を生きる君たちへ

以下、ネタバレややあり。

2010年度アカデミー賞外国語映画賞受賞作。スサンネ・ビアという、デンマークの女性監督の映画です。「スサンネ・ビアがやっとアカデミー賞獲ったんだよ」みたいなことを、誰かから言われたような気がします。だから観に行ったんだわ、確か。

とにかく、上映館が非常に少ないです。日比谷のシャンテまで遠征してしまったわ。この映画、原題は『HÆVNEN』、英題は『In a Better World』。原題の意味、「復讐」ですからね。それが『未来を生きる君たちへ』って。そんな道徳の教科書みたいな邦題つけやがって、とも、誰かから言われたような気がします。

エリアスは歯並びのせいで「ネズミ」と呼ばれ、同級生(上級生も?)からイジメを受けている。そこへやってきた転校生クリスチャン。彼は母親を亡くしたばかりで、父親とイギリスからやってきた。

ある日エリアスがいじめられているのを目撃したクリスチャンは、とんでもない方法でいじめっ子をやり込める。警察沙汰になってしまうが、クリスチャンが何を持っていたのか決して口を割らないエリアス。エリアスとクリスチャンには、すでに固い友情が芽生えていた。

クリスチャンが持っていたのはナイフなんだけれど、これは転校を繰り返してきた彼が、どの国へ行ってもどの土地に行っても、決して相手からなめられないよう保身する術を身につけた結果、なんだとわたしは思った。子供が学校にナイフなんて持って行っちゃいけないけど、いざという時頼りになるのはそれしかないんだもん。そうやってやり返さない(もしくは脅さない)限り、ボッコボコにされるのは目に見えているし。

片や単身赴任中のエリアスの父、アントン。アフリカの苛酷な環境化、医師として毎日奮闘している。ある日、足を負傷した一人の男が運ばれてくる。こいつは卑劣な虐殺者で、妊婦を見つけてはお腹の子供の性別を賭けの材料にし、お腹を裂いて確かめる・・・っていう、書いてても鳥肌立つような信じられないようなことをやっている奴。それでもアントンは医者だから、彼が患者という立場ならば助けなければならない。しかし、そのキャンプにはこいつに妻のお腹を裂かれた男たちもいる。もちろん、そんな奴は助けるなと叫んでいる。

さて、アントン。どうしたものか。

デンマークとアフリカ、2つの国で同時に起こる、父と息子への試練。父は父なりの答えを出し、息子は息子で友達にそそのかされてまずい方向へと走り出していく。

この2つの根底って、やっぱり「復讐」なんですよ。父は自分では復讐しない。この人、気づいているのかしら。自分のために息子はおかしな方へ行ってるんですよ。あなたが助けようとしている虐殺者だって、あなた自身の手で復讐はしないじゃないですか。

右の頬を打たれたら左の頬を出せ、みたいな教えで、何が「未来を生きる君たちへ」なの?そうやって事なかれ主義で生きていくことこそ、明るい未来がやってくるとでも?

確かに復讐はよくない。あだ討ちは現代では許されることではない(諸外国は知りませんが)。でも、全然根本の解決になってなかった気がするんだよね・・・。

すごく批判的なこと言ってますが、映画自体はいい映画だと思います。なんでこんな感想かって、書かせていただきますとですね。わたしの2列前に和服の女性が座ってまして、場所柄「これからご出勤ですか?」っていう頭の盛りようで。帯がつぶれないように背筋も思いっきり伸ばして座ってるから、めっちゃ座高が高い。ものすごくその頭が邪魔だったんですよ。ど真ん中座ってたからちょうど字幕にかぶるし。デンマーク語(スウェーデン語?)だから、聞いててもさっぱりわかんないし。で、わたしの1列前の子はもっと被害受けてるわけで、その子もちょろちょろ動くもんだから全然落ち着かない。なんでこんな席座っちゃったの、っていう後悔の嵐で、全然集中できなかったのです・・・。鑑賞環境がネガティブだと、その映画についての思い出自体もネガティブになりがち。申し訳ないけど。

だからといって、もう1度映画館行ったりDVD借りたりして観ようとは思わない。あんまりわたしの琴線にふれる映画ではなかったのかもしれません・・・。

ということで、☆3つ。
あのデカ頭さえなければ、素直に楽しめたはず。悔しい。

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