ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~

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ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~
『ゲーテの恋~君に捧ぐ「若きウェルテルの悩み」~』

あらすじ

弁護士志望で自由奔放な若者のゲーテ(アレクサンダー・フェーリング)は、ある日、美しい少女シャルロッテ(ミリアム・シュタイン)と恋に落ちるも、こともあろうに彼女は父親の命令でゲーテの上司であるケストナー(モーリッツ・ブライブトロイ)と結婚することに。失望したゲーテは自分の最後の気持ちを彼女に伝えるために、ゲーテとシャルロッテのかなわぬ恋の物語を書き始めるのだか・・・。

ゲーテの恋

以下、ネタバレあり。

ドイツの文豪ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテが、有名な「若きウェルテルの悩み」を書くに至った過程の物語。お恥ずかしながら、わたくし「若きウェルテルの悩み」を読んだことがありません・・・。

登場人物は、全て実在の人だろうと思います。ゲーテが愛した女性・シャルロッテはそのままの名前で小説に登場するそうです。これは小説を映画にしたのではなく、現実の世界でのゲーテとシャルロッテの恋のお話。ノンフィクションですね。

ゲーテの恋

きっと頭が良くて優秀なはずなのに、イマイチ前向きに生きていないようなゲーテ青年。作家になりたくて、出版社に自分が書いたものを送ってみるものの、門前払い。そんな彼を見かねた父親が、弁護士としての修行を積ませるために送り込んだ田舎町で、運命の人シャルロッテ(=ロッテ)と出会う。出会いは最悪だったものの、徐々にお互い惹かれあい、愛し合うようになるゲーテとロッテ。しかしロッテの家は貧しく、その上兄弟がたくさんいて、それを養ってもらうために好きでもない人と結婚することになっていた。それがゲーテの上司で、そんなことまったく知らないゲーテは、上司にうまいプロポーズの仕方なんかを伝授する。

ゲーテの恋

ロッテが結婚すること、その相手が自分の上司だと知ったゲーテは失意のどん底。さらに友人が人妻にうつつを抜かしたあげく捨てられ、ゲーテの目の前でピストル自殺を図ってしまう。

やがてゲーテとロッテが関係を持っていたことが上司にバレて、決闘を申し込まれる。この時代のヨーロッパって、なんですぐ決闘なの(笑)。しかもウェスタンみたく3歩進んで振り返ってバーン!じゃなくて、最初から正面向き合ってて「じゃ、僕撃ちまーす」みたいな感じで撃ちあう。意味わかんない。

でもたぶん決闘は違法で(笑)、罠にはめられたゲーテは投獄されてしまう。

獄中ゲーテは思う。「こんなに辛いんなら、死んじゃえ」って。

ゲーテの恋
ピストルは盗みました。

とにかくロッテが好きで好きで好きで好きでたまらなかったゲーテ。どうせもう叶わぬ恋ならば、生きていてもなんの意味もない。死ぬしかない。えぇい、死んでしまえ。でもなかなか引き金を引けない。

わたし、男性がこんなに失恋を引きずるなんてびっくりした。失恋したからって、自殺しちゃうの?女の子だったら、「もっときれいになってあいつなんか見返してやる!」っていう発想になると思うんだけど・・・。もしくは、「あいつを殺してわたしも死ぬ」のどちらか(笑)。自分ひとりじゃ死なないよね。こういうところ、意外と女性の方が強いのかな。もちろん失恋は死ぬほど辛いことではあるけれども(きゅーん)。

引き金を引けないゲーテ青年は、ふと思い立つ。そうだ、ロッテとのことを小説に書いてしまおう。そういえば僕、作家志望だったじゃん。獄中で紙とペンをもらったゲーテは、一心不乱にロッテとの濃密な思い出を書きなぐる。

ゲーテの恋

そしてなんと、それを人妻となったロッテに送りつけるんですねー。読んでくれ、そして読んだら捨ててくれ、と。どれだけ自分がロッテのことを愛し、大切に思っていたかわかってもらえればそれでいいや、って。

だけどロッテはそれを出版社に持ち込み、書籍として世に出回る。出所したゲーテは自分が書いた小説が飛ぶように売れているのを見て、びっくり仰天。で終わり。そんなことってあるかいな。書いた本人が出版されたことを知らないなんて。そういう時代か?

小説の主人公・ウェルテルは、現実のゲーテと違い本当に自殺してしまう。当時ウェルテルのように失恋して自殺するのがブームになってしまったんだとか。本末転倒・・・。

この映画が始まる前、光野桃さんのトークショーがあって、ものすごく心に響くことをおっしゃってたんだけど、きれいさっぱり忘れてしまった・・・。なんだっけ、恋愛の極意みたいなことだったのに(メモっとけって)。えぇっと・・・・恋は上書き、違うな、○○するには恋愛しかない(その○○を思い出せ!)とかなんとか?あっ、心の鎧を脱がせるのは恋愛しかない、だったかな。ふんふん、と納得した記憶が。

その後のゲーテさん、74歳で17歳の少女に求婚するが成就せず。よっぽど恋多き人だったんでしょうね。

ということで、☆3.5。
失恋したばっかりの男性は、観ない方がいいかも。いや、観て勉強すべきかも。

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