HUBBLE 3D ハッブル宇宙望遠鏡

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先日の大阪USJ遠征。
そのつい2週間前にも、夜行バスで大阪のネバランコレクションに乗り込んだばかり。
あたし、なんでこんなに大阪行ってんだろ、と思うハイペース(笑)。

もともとUSJに行くことはだいぶ前から決まっていて、ネバランは最後まで行くのを迷っていた。
結果的に、ものすごく楽しかったから行ってよかったのだけど。

で、USJに行く1週間ほど前、「天保山サントリーミュージアム」がすごいことになっている、というウワサを某所から聞きつけた。

『日本で唯一のフィルム上映であるIMAXシアターが、今年いっぱいで閉館してしまうらしい。そこで10月末まで上映されている「HUBBLE 3D ハッブル宇宙望遠鏡」という映画が、とんでもない映画らしい。』と。

HUBBLE 3D ハッブル宇宙望遠鏡

私がUSJに行くのは10/31。ハッブルの最終上映日が10/31。
しかも天保山は、USJの目と鼻の先。行かない理由がどこにある?

連れに「大阪で観たい映画があるんだけど・・・」というと、帰ってきたセリフは

「どうせまたマイケルでしょ」

だった(違うって)。映画に付き合わせたお詫びに、海遊館にお付き合いしましたよ。

新幹線で新大阪に着いて、そのまま天保山へ。
大阪港駅から歩いて8分くらいのところにある、天保山サントリーミュージアム。

天保山サントリーミュージアム

チケットブースがえらい混雑していて、そんなに人気あるのかハッブル、と思ったら、隣りの美術館に入る人の列だった。
それでも446席のうちの9割は埋まっていたと思う。やっぱり最終日だからね。

THE IMAX
このチケット、手元に残らない。なんの記念にもなりゃしない。

ここのスクリーンは20m×28mという想像を絶する大きさで、109シネマズの比ではない。
あんな大きなスクリーン、生まれて初めて見たよ。視界に収まりきらないんだもの。

IMAXシアター

ハッブル宇宙望遠鏡は1990年4月24日、スペースシャトル・ディスカバリー号によって宇宙に設置された。
もともとは1986年夏に飛び立つ予定だったのが、スペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故により延期され、4年後の1990年にようやく打ち上げ。
ところが当初、ハッブル宇宙望遠鏡がとらえた画像はピンぼけで、地上の大望遠鏡を使って撮影した天体の姿と大差なく、期待を大きく裏切るものだったらしい。

2003年までに4回の修理ミッションが行われ、5回目の修理ミッションも予定されていたのが、コロンビア号事故のためにそのミッションはキャンセルされてしまった。
しかしその後も科学界などからの強い要望があり、NASAは2008年に5回目の修理ミッションを行うことを決定。
この修理が成功し、2013年まで観測が可能になったそうです。

この映画は、そのハッブルを救うべく宇宙に向かった宇宙飛行士たちの活動と、ハッブルが捉えた途方もなく遠い宇宙の本当の姿を映し出すもの。
巨大スクリーンで観るべくして作られたような内容。たった40分しかないのだけれど。

ストーリーがある内容ではないので、レビューを書くのは至って難しいのだけれど、一言で言うならとにかく、「閉館前にこの映画館でこの映画を観ることができてよかった」に尽きます。
私、いかなる映画館でも、3Dは苦手なのです。気持ち悪くなるから。
「アバター」だって途中で耐えられなくなって寝たし、「アリス」なんかはメガネはずして観てたし。
実を言えば、「キャプテンEO」だって怖くて仕方ないのです(あれは昔のまんまの飛び出す3Dだからよけいに)。

だけど、この映画だけは飛び出さなきゃ意味がない。
飛び出すって言うか、自分自身が宇宙空間の中に入っていくような錯覚。
これは2Dでは味わえない感覚。
まるで自分が星のひとつになったみたいに、もしくは小さな宇宙船になったかのように宇宙空間を飛び回る。
星が生まれていく姿、その命を終えてビッグバンを起こす姿、巨大なブラックホールがすぐそこにある。
なんだろう、あの感じ。ものすごく不思議だった。風すらも感じられそうな浮遊感。ふわふわ。

Hubble

Hubble

Hubble

Hubble

Hubble
画像は全て「HUBBLESITE」からお借りしました

こんなにたくさんの惑星があるのに、未だに他の生物は確認されていないらしい。本当だろうか?
広い広い宇宙の中で、地球にだけ生物が住んでいるなんてこと、ありえるの?

そして何よりも圧巻だったのが、スペースシャトルの打ち上げシーン。
遠目から見るだけでも、その爆音と熱風が感じられるくらいなのに、カメラはなぜかシャトルの真下に設置。
カウントダウンが始まりエンジンがかかると、そりゃもう凄まじいエネルギーが生まれる。
だって、あんな鉄のかたまりを宇宙まで飛ばそうって言うんだから、莫大な力が必要だ。
本当にあの距離でシャトルの打ち上げを見ていたら、間違いなく秒殺です。即死。

あれだけのエネルギーがあったら、いったいどれだけの家庭の年間消費熱量を賄えるのだろうか。
そうまでして人間は宇宙に行く必要があるのだろうか。とか、いろんなことが脳裏をよぎった。

人間は傲慢だ。手を出さなくていいかもしれないことにまで、どんどん首を突っ込んでいく。
果たしてそれが必ずしも知らなければならないことなのかどうか、私にはわからない。
だけど、決して答えが見つからないことを探求することができるのも、人間だからなのだと思う。

宇宙の中の、小さな小さな星、地球。
そこに住む私たち人間はさらに小さな存在で、星の一生なんかに比べたら、ぷちっと終わってしまうようなもの。
そのちっぽけな人間たちが、自分たちの住むかけがえのない場所を壊しまくっている。
宇宙に行く前に、もっと目の前のことを考えなければいけないんじゃないの?

私は星を見上げるのが大好きです。ニューカレドニアに南十字星も見に行ったし、ハワイのマウナケアにも登ったし。
何か嫌なことがあったら、夜空を仰いで宇宙レベルで物事を考えるようにしてる。
「あの宇宙から見た地球なんて取るに足らない存在で、そこに住む私ってなんて小さいんだろう」って。
そうすると、悩んでることなんてくだらないことに思える。

無限に広がる宇宙の中で、今のところ唯一生命体が存在する(と人間が勝手に思ってる)地球。
私がマイケルに夢中になったり、こうして好きな映画をたくさん観たり、
友達と笑いあったりできるのも、地球があってこそなんだ。
もっともっと大事にしないといけない。

星雲を観に行ったはずなのに、何か違うものすらも得ることのできた貴重な体験でした。
こんな素晴らしい映画を上映してくれる映画館が今年いっぱいでなくなっちゃうなんて、信じられない。
いろんな事情はあるのだろうけれども。

現在は「ブルーオアシス -神秘の海へ-」「ブルーオアシスII 3D」を上映中。
予告でチラッと観たけど、ほんとに海の中を泳いでいる錯覚を起こしそうだった。

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