『ザ・ブリザード』
あらすじ
真冬の大西洋でブリザードに襲われた巨大タンカーが大破し、船内に32人の乗組員が取り残されてしまう。生存者の救出にバーニー(クリス・パイン)率いる4人の沿岸警備隊員が向かうが、彼らが乗り込んでいるのは定員12人の木製小型救助艇であった。一刻を争う状況で、一行は決死の救助活動に挑む。
1952年に起きたアメリカ沿岸警備隊史上最も困難とされた海難事故、SSペンドルトン号の救出劇を映画化したものです。実話だよ。
沿岸警備隊員のバーニーはかつて海難事故で人を救えなかった経験があり、それが若干トラウマになっている。また、救えなかった男性の家族から未だに恨まれていたりもして、小さい町の中ではちょっと肩身が狭い思いをしたりもしている。
そんな中、極寒の大西洋上でタンカーの遭難事故が発生。現場に一番近い沿岸警備隊のバーニーたちが駆り出されることになる。
一方タンカーでは、なんとか状況を打破しようと乗組員のレイモンド(ケイシー・アフレック)たちが必死に頑張ってた。
このレイモンド、偉い人でもなんでもなくてただの機関士だか航海士なんだけど、知識は豊富で船を熟知してる。まあ古株はだいたいそういう人間が気に食わないわな。案の定「お前の言うことなんて聞いてられるか」一派が従おうとしない。
でもこの時点で、レイモンドも反対一派もまだなんとかなると思ってた。しかーし、気づいたら船は真っ二つに割れていたのです。音もなく。沈みゆく船首には船長さんたちが…。あああ、従う人がいなくなってしまった。さてどうする?
しかもありえないことに、すぐ近くでも別のタンカーが真っ二つになってんですよ。どんだけもろいの当時の船。
予告編では「12人乗りの救助艇に32人を乗せられるのか!?」っていう煽りだったけど、大変なのはそこではなく、そこに至るまでの過程だよ。ボートなんて定員オーバーでもぎゅうぎゅうで乗れちゃうんだよ。何を期待していたんだわたしは。
自らの命も顧みずに遭難者たちを助けに行こうとする勇気(っていうか命令だからね)と、反対されても自分のやり方を貫いて船を守ろうとする勇気。男気ってかっこいいわ。クリス・パインもケイシー・アフレックも、見た目が頼りないところがなんともいえないギャップ(笑)。
ということで、/5
海を敵に回したら恐ろしいよね。