キャリー

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キャリー
『キャリー』

あらすじ

狂信的クリスチャンの母親(ジュリアン・ムーア)から厳しい教育を受け、学校では周囲から疎外されている女子高生キャリー(クロエ・グレース・モレッツ)。彼女は、激しい興奮状態に陥るとある能力を使うことができるテレキネシスだった。それを誰にも打ち明けることなく、キャリーはつらく寂しい日々を送っていた。そんな中、ひょんなことから彼女は女生徒たちの憧れの的であるトミーとプロムパーティーに参加することに。喜びに浸るキャリーだが、その裏では彼女への残酷ないたずらが計画されていた。

キャリー

1976年に公開された、スティーブン・キング原作、ブライアン・デ・パルマ監督の映画のリメイク。なぜ、今になってリメイク。そして主演がクロエ・グレース・モレッツ。

わたしはデ・パルマ版キャリーも観たことがありまして(ご参照)、その時はもう二度とこんな映画観るもんかっ!と思ったりもしたのですが、クロエが出るとなれば話は別です(なにげにクロエファンです)。

今作はほぼデ・パルマ版と同じ内容ですが、クロエがシャワー室でいじめられるシーンをスマホで撮影する学生がいたりして、ところどころ現代の要素が取り入れられていました。それがなんか違和感なんだよね。ストーリー的には昔通りすごく閉鎖的な時代に取り残されたような街で起こる事件なのに、そこスマホ出します?みたいな。登場人物のファッションにしろ、手作り感満載のプロムパーティーにしろ、現代ならもうちょっと洗練されてるでしょ。なんかこう、中途半端感が否めない。

デ・パルマ版でキャリーを演じていたシシー・スペイセクは、か細くてあんまりかわいくなくて陰気で、「いじめてください」っていうオーラをぷんぷん放っていたんだけど、クロエはかわいいし意外と体もがっしりしててひ弱そうに見えない。クロエよりも母親を演じたジュリアン・ムーアの方がよっぽどキャリーっぽかったです。

キャリー

キャリーをいじめた生徒たちは、罰として卒業記念のプロムパーティーに出ることを禁じられる。ぶち切れるリーダー格の女生徒とは対照的に、「キャリーに申し訳ないことをした」とちょびっと良心の呵責に苦しんだ別の女生徒が罪滅ぼしに自分の彼氏をキャリーに貸し出してプロムパーティーに出席させる、というお決まりの意味不明な展開から、リーダー格とその彼氏が仕返しに用意した豚の生き血を頭からどっぷりかぶったキャリーが、持ち前のテレキネシス能力を覚醒。暴走したキャリーが街中をパニックに落とし入れていき、最後に母親と心中する、っていう話です。こうやって書くと、なんか支離滅裂・・・・・・。

母親は狂信的クリスチャンで、純潔をよしとするあまり、キャリーに初潮の説明すらしていない。初潮を迎えたら、血の匂いを嗅ぎつけた男共が寄ってくるからっていう理由で(笑)。それでキャリーは恥かいちゃって、よけいにいじめられちゃうのにねぇ。そんな人だから、自分が子供を産んだことすら許せない様子で、事あるごとに壁に頭をガンガン打ち付けて懺悔したりしてる。キャリーがちょっとでも約束を破ろうものなら、キリスト像がいっぱい置かれたお仕置き部屋にぶち込んだりもして。

デ・パルマ版では、母親がキャリーに殺された時の姿が、そのお仕置き部屋にある磔にされたキリスト像と瓜二つで、なんかぞわ~・・・・っとした記憶があるんだけど、今回はそれがなかったなぁ。もっと母親との確執は強烈だった気がするし、ホラー色も強かったと思う。

「なんで今頃リメイクなの?」っていう疑問を持った人がいっぱいいるみたいです。わたしもそう。35年以上も前の映画を今作り直すことになんらかの意味を見出すなら、クロエがちょうどいい頃合いに成長したから、なのかな?だとしたら成長し過ぎちゃったよ。ムチムチだもん。

ということで、☆3つ。
たぶんもう、観ないね、キャリー。

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