ゲティ家の身代金

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ゲティ家の身代金

あらすじ

ある日、世界一の大富豪として知られた石油王ジャン・ポール・ゲティ(クリストファー・プラマー)の孫ポールが誘拐される。しかしゲティは犯人が要求する身代金1700万ドルの支払いを拒否する。ポールの母親ゲイル(ミシェル・ウィリアムズ)は離婚してゲティ家から離れた一般家庭の女性。到底自分で払えるわけもなく、ゲティだけが頼みの綱だった。そのゲティににべもなく拒絶され、途方に暮れるゲイル。一方、誘拐犯もゲティの予想外の態度に苛立ちを募らせていく。そんな中、元CIAのチェイス(マーク・ウォールバーグ)が交渉役として事件の解決に乗り出すが…。

ゲティ家の身代金

1973年に実際に起きたゲティ三世誘拐事件を基にした映画。

ジャン・ポール・ゲティというとんでもない大金持ちは、自分の孫であるポールが誘拐されて身代金を要求されているにもかかわらず一銭も払おうとしない、いわば守銭奴。でもそれには彼なりの考えがあって、万が一ポール以外の孫が誘拐されたらまたお金を払わなきゃならなくなるから。確かにそれはわからないでもないけれど、そんな誘拐事件のさなかに自分が探していた美術品が見つかるとウキウキして大枚はたいちゃうような人。うーん、金持ちってお金のかけどころがわからない。

最初はポールによる偽装誘拐なんじゃないかっていう話も出て、警察も交渉役であるチェイスも「そのうち帰ってくるでしょ」みたいな諦めムード。でも母親であるゲイルはもし本当に誘拐されていたらと考えて、何度もゲティにお金を払ってもらうようにお願いに行っては門前払い。ゲイルはかつてゲティの息子と結婚していたんだけど、この息子っていうのがどうしようもないドラ息子で愛想を尽かして離婚して、慰謝料は要らないから子供たちの親権だけをもらってるっていう状態。だから当然身代金を払えるだけの余裕はない。

ゲティ家の身代金

観客としてはガッツリ誘拐現場を目撃してるので、「狂言じゃないってば!ほんとに誘拐されてるってば!」って思って観てるんだけど、映画の冒頭はポール自身の回想で始まるので「あ、結局助かったんだな」っていうのはわかる。じゃやっぱりゲティは身代金を払ったのか?その辺は映画を観て確認していただくとして。

この映画のすごいところって実は話の内容ではなく(失礼)、もともとゲティ役をケヴィン・スペイシーが演じて全て撮影も終わっていたのにセクハラスキャンダルがあって降板させられて、公開1か月前にクリストファー・プラマーを起用して全部撮り終えたっていうところなんですよ。しかもアカデミー賞やゴールデン・グローブ賞にノミネートされるっていう。それだけ脚本が素晴らしいってことなんだろうけど、もう俳優とか誰でも関係ないじゃん(笑)。そもそもケヴィン・スペイシーは特殊メイクをして老人であるゲティを演じていたわけで、最初からプラマーさんを使っていたらそんなメイクも必要なかったのでは…。

ゲティ家の身代金

ということで、
ケヴィン・スペイシー、もう復活しないのかな。『ユージュアル・サスペクツ』とか『交渉人』とか好きなんだけど…。

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