永遠の0

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永遠の0
『永遠の0』

あらすじ

司法試験に落ち続け、人生の目標を失いかけた青年・佐伯健太郎(三浦春馬)と、フリーライターの姉・慶子(吹石一恵)は、実の祖父だと思っていた賢一郎とは血のつながりがなく、本当の祖父は太平洋戦争で特攻により戦死した宮部久蔵(岡田准一)という人物であることを知る。久蔵について調べ始めた2人は、祖父が凄腕のパイロットであり、生きることに強く執着した人物であったことを知る。そんな祖父がなぜ特攻に志願したのか。元戦友たちの証言から祖父の実像が明らかになっていき、やがて戦後60年にわたり封印されてきた驚きの事実にたどり着く。

公開前、一足お先に東宝の試写室にて鑑賞。わたしが座ってるこの席に、岡田くんや原作者の百田さんが座ったかもね・・・と思うと、ちょっと感慨深いものがあった。

以下、ネタバレ途中からあり。

わたしは原作を2回読んでいます。さらに作中に出てくる坂井三郎さんの「大空のサムライ」も読みました。今夏の『風立ちぬ』も観ました。ゼロ戦尽くめの2013年。何で今年はこんなに集中してるんだろう。

ストーリーを知っていてもやっぱり泣ける(原作を2回目に読んだ時だって号泣)。冗談抜きで開始2分で涙がポロリ。最後の方は涙でタオルもぐしょぐしょだし、鼻が詰まって苦しくなって、1回「ふがっ!」って言っちゃったし(笑)。小さな試写室だったけど、そこらじゅうで嗚咽が漏れていました。

ゼロ戦の戦闘シーンもさることながら、真珠湾攻撃のシーンの迫力がすごかった。戦艦が引っくり返ってたからね。さすが『Always 三丁目の夕日』シリーズを撮った山崎監督なだけあります。VFXすごい。

原作を読んでいてもいなくても、ぜひ観に行ってほしい映画です。わたしが何を語るよりも、やっぱり観てもらうのが一番だと思うから。

<ここからネタバレ注意!>

とはいえ、原作ファンからすると納得いかない部分もいっぱいあるわけですよ。まず、登場人物削り過ぎ。あれだけのボリュームの小説を144分にまとめるわけだから、多少は目をつぶるとしても、だ。伊崎さん(橋爪功)のチャラい孫も出てこないし、慶子が昔好きだった藤木さんも出てこない。慶子に好意を持ってる高山が担うはずの役割は、どうでもいい合コンに置き換えられている。

健太郎は宮部のことを調べながら全国を周り、最後は特攻が出陣した鹿児島の鹿屋にたどり着くんだけど、それもない。せめて鹿屋は行って欲しかったよ。そこで聞かされるはずだった真実を、ヤクザの影浦に示されるのも納得いかない。

原作を全部組み込もうとしたら、それこそ4時間超の大作(インターミッション入るかも)になっちゃうだろうけどさ。わたしが監督なら、そこ削らないでしょ、っていう部分がけっこうあった。

あと、大石(染谷将太)のチラつかせ方もなんだかなぁ、と。知らない人はきっとあれでびっくりするんだろうけど、知ってるこっちとしては「おいおい、見切れてるよ」みたいな感じ(笑)。

でも、原作者の百田さんが「それでいい」って言ってるんだから、あれでいいんだと思う。原作を知らない人でも楽しめる、そして理解できるギリギリの取捨選択だったんだろうから。

<ネタバレ終わり>

今年1番泣いた映画であることは間違いないです。試写室のスクリーンはちっちゃかったので、もう一度どこか大きなところで観るつもり。やっぱTOHOの日劇かな。

ということで、☆7つ(5点満点で)。
ラストシーン、岡田くんの表情が忘れられない。

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