レ・ミゼラブル(2~5回目)

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レ・ミゼラブル

すでに5回も観ちゃった「レ・ミゼラブル」。たぶんもうちょっと、行くと思います。今回はネタバレありで書きますのでご注意を。

初回レビューはこちら→レ・ミゼラブル

この映画、観れば観るほどいろんなことに気がついて、毎回新しい発見があります。あと、その日の体調とか心情によって、泣ける度合いも違ってきます(笑)。

シネマ・ツーa studio×3回、シネマ・ツーc studioとTOHO日劇スクリーン1でそれぞれ1回ずつ観ましたが、やっぱりaスタが一番。この映画のために特別に調整した「極上音響上映」と謳っているだけあります。

日劇は944席あって、劇場もスクリーンも特大です。水曜レディースデイだったので満席でした。たぶんここもかなりの音量で上映しているはずですが、aスタに比べたら普通でした。映画館って、観客の体が音を吸収しちゃうんですよ。だから人数が多ければ多いほど、吸収率も高い。

cスタはaスタで調整したデータをそのまんま持って行って上映しているはずです。「THIS IS IT」とか「オペラ座の怪人~in ロンドン」とか、割とわたしはcスタで観る極上音響も好きでした。

が、レミゼに限っては断然aスタがよかった。もう別物の映画と言ってもいいくらいの違いがあります。スクリーンの中とか後ろとかじゃなくて、スクリーンの前で登場人物が歌っているみたいなんだもの。特に最初の船のシーンと、バリケード以降の音のリアルさがハンパじゃないです。大砲で吹っ飛ばされてる気分。

たぶんaスタでしか観たことがない人は、あれが当たり前だと思っちゃうんだろうなぁ。それってものすごく、贅沢なことですよ。

といいつつも、5回観た中で一番泣けたのは3回目、シネマ・ツーcスタで観たときでした。この時は母が隣にいて、ちょっと泣くのが恥ずかしいなと思っていたんだけど、もう号泣。呼吸困難な嗚咽レベル。観終わった後もしばらく現実に戻れなくて、目は真っ赤だわ頭痛いわで大変でした。cスタはね、aスタよりももっと耳のそばで、音に包まれているような感じがします。造りがコンパクトだからね。

内容に関しては、非の打ちどころがないとわたしは思っています。上映時間約2時間40分、ちょっとでも眠くならないかと言われれば、NOとは言えないけど。ゴールデン・グローブ賞でも3冠獲ったし、アカデミー賞も十分狙えるのではないでしょうか。

この映画、大きく分けて3つのパートに分かれます。まずはバルジャンが仮出所中に銀食器を盗み、司教様に許されて改心するところまで。次に市長に登りつめたバルジャンがコゼットを引き取るまで。最後が学生たちによる革命とコゼットとマリウスの恋、そしてバルジャンの死まで。

様々な主要登場人物が出てきますが、その全員と絡んでいるのはバルジャンただ一人です。ジャベール、司教様、フォンテーヌ、リトル・コゼット、テナルディエ夫妻、コゼット、マリウス、アンジョルラス、ガブローシュ、エポニーヌ・・・・・ん?エポニーヌ?直接会ったっけ?会ってないよね???ここがたぶん映画オリジナルの部分じゃないかと勝手に思っているわけですが、バルジャンが天に召されるラストシーン、フォンテーヌ一人でお迎えに参りますけど、オリジナルはエポニーヌとのユニゾンなのです。だけどエポニーヌは出てこない。その代わり、司教様が両腕広げて待っててくださるのです。全然絡んでないエポニーヌに突然お迎えに来られても、バルジャンびっくり。だからこの演出は好きです。

で、この司教様についての驚愕の事実が!!!同じくこの映画を観た友人に「レミゼに(オペラ座の怪人の)ファントム経験者出てない?」と聞かれまして、最初はピンと来なかったんだけど、しばらくして「あっ、もしかして司教様!?」と気がつきました。なんとなーく、どこかで見たことあるお顔だなぁとは思っていたのですが・・・。そうです、司教様役のColm Wilkinsonは、ミュージカル「オペラ座の怪人」の初代カナダファントムなのです!!!

ご参考→オペラ座の怪人 25周年記念公演 in ロンドン(2枚目の写真の右端)

そしてさらにびっくりすることに、ミュージカル「レ・ミゼラブル」の初代ロンドンバルジャンでもありました・・・・。すごい人なんだよ、この人。エンドロールでこの名前見る度「あー、ウィルキンソンのジンジャーエール飲みたいなー」とかいつも思ってましたけど、まさか司教様のお名前だったとは!バルジャンが司教様になって帰って来るなんて、なんていう配役なの、キャメロン・マッキントッシュ(総合プロデューサー)。

個人的に好きなシーン、若干マニアックですけど、死んでしまったファンテーヌの意思を継いでコゼットを引き取るもジャベールに見つかり、パリ市内を逃げ惑うバルジャンたち。そのシーンはずっと薄暗く、バルジャンとコゼットの顔すらよく見えないのですが、以前バルジャンが命を助けた老人がたまたま司教様の教会にいて(本当の設定は、確かバルジャンが前もって送り込んでいたはず)、その老人に助けを求め、「これからはコゼットと二人で生きて行くんだ」と歌い上げると同時に光が当たり、二人の顔がはっきり見えるようになります。暗闇から明るい方へ。バルジャンとコゼットの、苦難も多いけど別の人生の始まり。ここ、好きです。

あとねー、リトル・コゼットとガブローシュ(共に子役)がかわいいんだわほんとに。歌もうまいし、子供だから小回り利いて要所要所で重要な役割を果たします。学生たちもフランス王政を倒して革命を起こそうと頑張ってるんだけど、真の革命家はガブローシュだと思うねわたし。

なんかもっといろいろと思うことはあったんだけど、時間が経つとやっぱり忘れちゃう。また観れば思い出すと思うので、続きはまた今度。

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