ついに木曜日で最後となってしまった、「THIS IS IT ライヴスタイル:カジュアル」。
本当は「インセプション」のプレミアに当選していたけど、
ディカプリオよりマイケルだろ、ってことで、行っちゃいました。
結果、マイケル選んでほんとによかった。残すは今日のフルスタンディングのみ。
15回目にして初めて、同伴者を連れて行きました(笑)。
相手は母なのですが、どうして私がTIIに通い続けるのか理解して欲しかったし、母が前回観たのがファーストランの時で、スタンディングに参加したことがなかったので、ぜひ体験してもらいたかったから。
もちろん、母の分の「MJ Jukebox」は私のチョイスで投票しました。
今日は抹茶ラテとグリーンアップル。こんな味初めてもらった。
おかげさまで、最終日は満席となりました。
シネマシティに代わりまして、厚く御礼申し上げます。(誰だよ)
シーンと静まり返ったタイトルバック、「6月25日、完売した空前の公演を控えて・・・」あたりで、
前の座席の人から
ってお腹のなる音が・・・。場内失笑。「すみません・・・」の一言に爆笑。
最初はスタンディングの熱気に母が圧倒されちゃうかなーとも思ったけど、まぁCスタだし、人数も180人なんで、Aスタの400人に比べたらそれほどでもなかったみたい。けっこうノリノリで楽しんでくれました。
「Beat It」のイントロ前、チェリーピッカーの上のMJにみんなで手を振り返すシーンがツボだったようで、大笑いしてた。
いや、これデフォルトですから。やらないと気が済まないから。
恒例の「MJ Jukebox」、この日の3曲は「Will You Be There」「Scream」「Man In The Mirror」でした。
結局私の投じた6曲は全滅・・・。でも「Beat It」じゃなくてよかったε=Σ( ̄ )
「Will You Be There」。フリーウィリー!忘れてたよこの名曲を!
「Dangerous」で一番好きな曲だったはずなのに。
まるで教会にいるような、荘厳な雰囲気の約2分のイントロ。
あの曲って、あんなオゴソカな始まりだったっけ?と思って家に帰って聞きなおしたら、私が持っているのはイントロをバッサリ切られたシングル版だった・・・
アメリカのシングルカットって、ものすごく潔く編集するから(2nd verseまるごとカット、とか)、絶対よくないと思う。
ってか、私、「Dangerous」持ってたよなぁ?カセットテープで。
「Scream」、実はちょっとニガテな曲で・・・。
曲が、というより、ショートフィルムが。
だってMJのまゆ毛、なんか妙な形してるんだもん。整い過ぎっていうか。
だからこの曲を聴くと、いつもあの顔が浮かんでしまう。
「史上最も費用のかかったPV」でギネスに載ってるんだけどね。
(あともう1個ダメなショートフィルムが、「You Are Not Alone」・・・)
追悼式かなんかで、ジャネットがマイケルの映像に合わせて踊ってたよね。
ちょっと体重たそうだったけど。
Screamの後、「Wanna Be Startin’ Somethin’」が1秒だけかかって、消えた。
観客、一瞬「うぉぉぉおおおんん!!!」ってなったのに、あれ?って感じ。
その場にいる全員が答えを知ってる、超ウルトライントロクイズみたいだった。
どうやらDJ、間違えたらしいです(笑)。
仕切り直して「Man In The Mirror」。
「鏡の中の自分から始めよう、世の中を良くしたいのなら、まず自分自身を見つめて自分の考え方を変えよう」っていう曲。
ほんと、自分が変わらなきゃなにも変わらないんだって、改めて思わせてくれる。
MJが作った歌ではないけれど、これこそがMJが伝えたかったことなんだっていうのがTIIのラストにかかることからもわかる。
本来なら3曲で終わるところ、いつものように「アンコール!」の声が上がり、DJも答えてくれました。
暗転して始まったのは、「She’s Out Of My Life」。
最近私が寝る前に毎晩かけている曲だったので、イントロを聞いて鳥肌が立った。
しっとりしていて、すごく切ない歌詞で、いい具合に眠りに落ちることができるんだ。
日本だと「あの娘が消えた」なんていうタイトルになっちゃってるけど、そんな軽い内容じゃないし。
クインシー・ジョーンズ談(出展:Wikipedia)
「マイケルは『She’s Out Of My Life』を何度テイク(1回分の録音)をとっても、毎回最後に泣いた。10回以上収録し直した末、涙声の歌をアルバムに保存することにした」
ここで照明がつき、DJ氏が登場。あぁ、もうこれで終わりか。と思いきや、
「じゃあ最後にみんなで盛り上がれる曲、やりましょう!」
の一声に、場内総立ち。DJブース(という名の映写室)へ行くために客席を駆け上がるDJにみんながハイタッチ(爆笑)。
そうして最後にかかったのは、なんと「ABC」でした。
それって、ソロじゃないから反則じゃん!!!!!
私はてっきり、さっきの償いで「Startin’ Somethin’」が来ると思ってたのに!!!!
でもやっぱり大いに盛り上がり、カジュアル上映の幕は下りたのでした。
改めて、MJの好きなとこ。
「S」と「T」の発音の仕方。
「They Don’t Care About Us」の最後の笑顔。
「I’ll be there」の”Just look over your shoulders, Honey!”のいい方。これ、10歳当時のマイケルの言い方とほぼ一緒。
10歳そこそこであんな歌うたわれたら、そりゃもうまいっちゃうよね。
挙げればキリがないけど、とにかく全部好きだ。
あの場所では、マイケルが絶対。彼のやることが全て正しい。ほかにはなにもない。
だけど、今この時は、あの映画に出ている人たちの中で、マイケルだけが存在しない。
仮に、例えばスタッフ10人が何らかの事情でツアーに参加できなくなったとしても、何事もなくツアーは行われただろう。
でも、たった一人、マイケル・ジャクソンという人がいないだけで、幕すらも上がらない。
全てはマイケルのために作り上げられていく「THIS IS IT」。
どうしてやらせてあげられなかったんだろう。
昨日は泣かなかった。
涙は今夜のためにとっておこうと思った。
だけどもう、朝から泣けて泣けて仕方がないよ。
アリスさんが教えてくれたんだけど、今日7月16日は旧盆の明ける日。
おがらの煙と共に、先祖の魂が帰って行く日。
どうしてこの日に上映が終わるんだろうね、って。
もし最終上映日が明日だったら、MJの魂はもう帰ってしまって、シネマ2には来てくれないかもしれない。
もし最終上映日が昨日だったら、MJは最後の盛り上がりを見ずに帰ってしまっていたかもしれない。
「今日が最後」だということに、なにか意味があるのだとしたら、日本人は日本人なりのやり方で、MJの魂を天国へ帰そう。
MJにとっても、私たちにとっても、最高の夜になりますように。