THIS IS IT

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やっと、ようやく観てきました、「THIS IS IT」。2週間限定だっていうからさ。

THIS IS IT

『マイケル・ジャクソン THIS IS IT』

言わずと知れた、マイケル・ジャクソンのラストステージのリハーサル映像と本編で使うはずだった映像をまとめた映画。
もう、未だに残像が目に焼きついて離れない。

THIS IS IT
以下ネタバレ・・・もへったくれもないんですが、くだらない雑学も挟みつつ、とにかく自分の感じたまま、書きます。

まず始めに。
私が通っているシネコンは、できた当時、日本で最高峰の音響設備を誇るシネコンでした(今でもそうかも)。
故に、「THIS IS IT」がかかっている館は、シアターではなく「スタジオ」と呼ぶらしい。
まるでそこでライブをやっているかのような臨場感を味わえるのです。
なんたって、音響を監修したのが、あのJR新宿駅の発車ベルを音楽に変えたっていう人らしいから。
つまり、日本国内で最もライブ音源に近い状態で映画を観ることができる場所で、私はこれを観たことになる。
たぶん周りの人はそんなこと全然知らないんだろうけど。

私、未だにMJが死んだことを受け入れられていなくて、あのアホらしい影武者説とか信じたい気持ちでいっぱい。
だって、誰が1ヵ月後にライブを控えたMJが死ぬなんて思ってた?

THIS IS IT

冒頭5分で、すでに目頭が熱くなってきた。
MJ自身がオーディションで選んだ、ツアーに参加するダンサーたちのコメントから始まるんだけど、
最後の人のコメントがもう、泣かせる。話しながらその人も涙目になってるんだけどさ。

「人生辛いことが多いだろ。
だから何か生きていく目標、希望みたいなものが欲しかった。
マイケルのツアーに参加することが、それさ。そう、『THIS IS IT』。」

みたいなことを言うんだ。「THIS IS IT」って、思っていたよりも、重たい。

きっとO2アリーナで行われたであろうセットリストの順番どおりに、映像は繋がれていたはず。
「Beat It」あり、「Human Nature」あり、「Black or White」あり、知らない曲なんてほとんどなかった。
「スリラー」が始まったときは、鳥肌が立った。もちろんフェードアウトの尻切れトンボじゃなくて、笑い声で終わるバージョン。
リハだから、MJも本気では踊っていないんだけど、でもあのPVでおなじみのダンスは健在だったし、50歳にしてまったく衰えを感じさせない。
あの人の体って、ほんとどうなっていたんだろう。若いダンサーたちの中にいても、ぜんぜん引けをとらない。
もし本番を迎えられることができていたら、とんでもないステージになっていたんじゃないかと思わせる。

THIS IS IT

声だって昔のまま。ハイトーンボイスもそのまま。
途中、Jackson5時代の曲を原曲キーで歌おうとしてたし(イヤモニの調子が悪いって言って、歌えなかったけど)。
「こんなモニターじゃなくて、自分の声を聞いて歌うように教育されてきたんだから、歌えないよ」って。

そういえば、昔Folderの大地君が子供の頃のMJに歌い方がそっくりだって言われてたけど、彼は今どこへ?

観ながら思ったのは、「マイケルって、きちんとリハーサルやる人だったんだ」ってこと。
私、紅白歌合戦のリハーサルを観たことがあるんだけど、そりゃもう全員が全員見事な手抜きっぷりで、
「あー、リハってこんなもんなのか・・・」と思った記憶がある。だからそんな感じなのかと思ってた(比べる対象じゃないかも)。
でも、きちんと振りも歌詞も覚えてるし(プロンプターも置いてなかったんではなかろうか)、
音の一つ一つに対しても、きちんと指示を出す。

「オリジナル(レコードのこと)と同じようにやらなくちゃダメなんだ。勝手に変えないで。
これは批判じゃないよ。愛なんだ。L・O・V・Eだよ」

かつて、「なぜライブではレコードとまったく違う風に歌うのか?」という問いに、尾崎紀世彦は答えました。
「同じものが聴きたいのなら、家に帰ってレコードを聴いてくれ」と。

違う。そうじゃない。
ファンは普段CDやレコードの音源しか聴けないわけであって、それが耳に残ってる。
だからライブ会場でも、変に言葉尻を遅らせて歌ったりしないで、そのまま歌って欲しいんだ。
少なくとも、私はそういうものが聴きたい。
だから、MJが「オリジナル通りに」と言った時、この人本当にファンが何を求めてるのかわかってるんだと思った。
たとえそれがリハであっても、私の耳に入ってきたのはCDとなんら遜色ない歌声だったもの。

THIS IS IT

このツアー、セットもかなり大掛かりだし、相当なお金がかかってることがよくわかる。
本人も絶対成功させたかったに違いない。
もちろん、こんな結果に終わってしまって一番心残りなのはMJ本人だろうけど、きっとそれと同じくらいに
このツアーに関わった人たちは絶望してしまったんじゃないかと思う。
プロデューサーのオルテガ(「ハイスクール・ミュージカル」の監督さんね)を始め、世界中から集まってきたダンサー、
バンドメンバー、コーラスの人、設営スタッフ、みんなみんな、どれだけツアーを楽しみにしていたか知れない。

でも、彼らは目の前でMJが最後に歌う姿を観てるんだよね。
一緒に舞台には立てなかったけど、そんな間近で彼の最後の雄姿を観られたのは、純粋にうらやましいと思う。

THIS IS IT

終盤、「ビリー・ジーン」がほぼノーカットで観られます。ムーン・ウォークはなかったんだけど。
そして、きっと一番最後の彼が納められたであろう映像で、映画は唐突に終わります。
「HEAL THE WORLD」は驚きのエンドロールですよ!!!なぜ!?映像がなかったのかな・・・。

エンドロール後にも、ちょっとだけ映像があります。そして3人の子供へ捧げるクレジット。
終わった後、場内は拍手で包まれました。
こんなこと、ジャパンプレミア以外では「千と千尋の神隠し」以来。中にはスタンディングオベーションを送る人も。

なんかもっといろんなこと書きたかったんだけどなぁ。頭からあふれ出るものを書き起こすって、難しい。
上映も2週間延びたし、また観に行くかも。そしてDVDが出たなら買う。

マイケル・ジャクソンという人は、本当にいたんだなぁって、改めて思いました。
ただただピュアで、争いごとを好まず、世界平和を願う人。
スーパースターというのはもっとおごり高ぶった人なのだと、勝手に思い込んでいたけど、
マイケル・ジャクソンという人は驚くほど謙虚で、全ての人に平等だった。
もうあんな人は二度と出てこないんだろう。MJ航空、好きだなぁ(笑)。

今回は☆つけられません。純粋な映画じゃないし。
そうそう、パンフレットは製造自体していないようです。残念。

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