『ブリジット・ジョーンズの日記　ダメな私の最後のモテ期』

あらすじ

恋に仕事に奮闘するブリジット（レニー・ゼルウィガー）もアラフォーとなり、テレビ局のやり手プロデューサーとして活躍していた。愛した男ダニエル（ヒュー・グラント）は事故で他界し、いまだに独身の彼女の前に、IT企業のイケメン社長ジャック（パトリック・デンプシー）が現れる。彼との恋が進展していく一方、ほかの女性と結婚したかつての恋人マーク（コリン・ファース）とも再会し、2人の男性の間で揺れ動くブリジットだったが…。

今さらブリジット・ジョーンズの続編？と思うでしょ。これがめっちゃ面白いんですってば。

正直、前作は内容すら思い出せないくらい昔の話なんですが（13年前だって）、これ単体で観ても十分楽しめると思います。わたし、1作目の記憶はまだあるんだけど、2作目に関しては本当に観たのかしら？っていうくらい覚えてなくて、ネタバレサイトであらすじを確認したほど（えー、観たよねえ・・・観てないのかも・・・？）。

冒頭、一人寂しく誕生日ケーキのローソクを吹き消すブリジット。相変わらずの寂しい生活を送っているようです。そして飛行機事故に遭って亡くなったダニエルの葬儀のシーン。まだ遺体が見つかってなくて、集まってる人たちも彼の死をどこか信じられない様子。もちろんブリジットも参列していますが、そこでかつての恋人であるマークと再会してしまいます。なんと彼は奥さんを連れてきていたんです。え、マークいつの間に結婚してたの！？

かつてはテレビ局のダメダメレポーターだったブリジットも出世し、今ではプロデューサーにまで昇格。元カレたちは死んだり結婚したりしちゃったし、わたしはこのまま仕事に生きていくのかしら。なんて思っている時に、同僚からグランピング（という名の乱痴気パーティー）に誘われ、そこで名前も知らないイケメンと一夜を過ごしてしまいます。

そして今度は友人の子供の洗礼式でまたまた再会したマークから、妻と離婚するという話を聞き、マークとも関係を持ってしまいます。

数か月後、なんかちょっと太ってきたかも？と思ったブリジットが病院へ行くと、なんと妊娠が判明。果たして父親は名前も知らないイケメンなのか、それとも元カレのマークなのか、ブリジット自身もわからぬまま話は進んでいきます。

その後イケメンがIT企業の社長のジャックだとわかり、DNA鑑定に必要な髪の毛を手に入れようとブリジットは職権を乱用して自分の番組のゲストとして出演してもらい、見事髪の毛をゲット。そしてジャックに妊娠したことを告げると、意外にもそれを受け入れて2人で育てていこうと言ってくれます。

次にマークのもとを訪れ、やはり妊娠したことを告げますが、実は同時期に2人の男性と関係を持ったということはどちらにも言えずじまい。しかしマークとジャックが顔を合わせてしまい、お互いに自分が父親だと思っていた2人はブリジット争奪戦を始めるのです。

ここからの男2人のやりとりがもうおかしくって。マークがブリジットに紅茶を差し出せば、ジャックはカフェインは胎児に良くないからとお手製のジュースを持ってきたり、ジャックがブリジットのバッグを持てば、ほかに持ってあげるものがないマークは「スマホ持とうか？」って言ってみたり。いい歳した大人の男がまるで中学生みたいなことを繰り広げるのがすごく面白かった。

この映画ではおなじみの、クリスマスのあのダサセーターも健在です。あのセーターを見ると「ああ、ブリジット・ジョーンズだなあ」ってしみじみ思う。途中で過去2作の映像も差し込まれたりして、みんな歳取ったっていうのも思い知らされます（笑）。