エル ELLE

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エル ELLE

あらすじ

新鋭ゲーム会社で敏腕女社長として辣腕を振るうミシェル(イザベル・ユペール)。彼女はある日、ひとり暮らしをしている自宅で覆面をした男に襲われる。男が去ると、何事もなかったかのように振る舞い、訪ねてきた息子を迎える。その後、ミシェルの行動を監視していると思われる嫌がらせメールなどから、レイプ犯が彼女の身近にいると確信するミシェル。それでも幼いときのトラウマから、決して警察に頼ろうとしない彼女は、自ら犯人探しを始める。そんなミシェルの周囲には、犯人になりうる動機を持つ怪しげな人物が何人もいたのだったが…。

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登場人物どいつもこいつもイカれてるっていう映画。

予告編を観た時はレイプ犯を自力で探す女性の話かと思ったけど、途中からそんなものはどうでもよくなってきて、自分の中の秘めた欲望に目覚めたひたすら快楽を追求する女の話になってました。

映画は白昼堂々ミシェルが家に押し入った男にレイプされるシーンから始まります。その映像はなく、飼い主がレイプされるのを見つめている猫だけが映ってる。なんとも不穏な始まり。暴行された後、何事もなかったように散らかった部屋を片付けるミシェル。すぐにでも警察に通報したほうがよさそうなのに、彼女はそれをしない。なぜなら彼女が子供の頃、父親が連続殺人を犯してパパラッチに追われまくった経験があり、警察に話して事件を大事にしたくなかったから。だからなんとか自力でレイプ犯を探し出そうとする。

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ちょうどその頃、ミシェルが経営する会社の全社員宛にミシェルの顔を合成したいかがわしい動画がメールで送られてくる。ミシェル個人にもまるで行動を常に見張られているかのようなメールが届き始め、レイプ犯は身近なところにいるのではないかと思うようになる。

ミシェルもミシェルで、向かいの若い夫婦が住む家を望遠鏡で覗いて、旦那のことを見ながら自慰行為をしたり、会社でヘマをやらかした男性社員に「あんたのアソコを見せてくれたらクビにしない」とか言い放ったり、なんかちょっとおかしな性癖の持ち主。しかも会社を共同経営してる親友の旦那と不倫中。おいおい、目も当てられないじゃないか。

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子も子なら親も親で(笑)、ミシェルの母親は70歳を過ぎてかなり年下の若い男と再婚したいと言い出す始末(明らかに金目当て)。しかもその男のために整形まで繰り返している様子。

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そしてミシェルには別れた夫との間に一人息子がおり、付き合っている彼女と結婚したいと言い出す。この彼女は妊娠中で、しかも子供の父親は明らかに別の人であるにも関わらず、なぜか自分の子供だと言い張っている。親子3代にわたってもう意味不明(笑)。

レイプ犯は意外な人物だし、そいつの性癖もおかしいし、その出来事で何かに目覚めてしまったミシェルもおかしいし、結末もとんでもないことになるし、とにかく日本人には理解できないことがいっぱい起きて、これってフランスのお国柄なのかなあと無理やり自分を納得させないと話についていけない。結局は周りの人間すべてがミシェルに振り回されていただけだったのかも…。

60歳を過ぎてトップレスを披露するイザベル・ユペールはすごいと思いましたけどね。そして驚いたのが、監督が『ロボコップ』『トータル・リコール』『氷の微笑』『インビジブル』などを撮ったポール・ヴァーホーヴェンだってこと。ロボコップからエルって、振り幅広いわあ。

ということで、
この映画でイザベル・ユペールはアカデミー賞主演女優賞にノミネートされました。

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