風と共に去りぬ

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風と共に去りぬ
風と共に去りぬ

あらすじ

勝気な16歳の娘スカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)は、幼なじみのアシュリーと彼のいとこメラニーが結婚したことに苛立ちを感じていた。そんな時に出会った、素行の悪さが噂となっていたレット・バトラー(クラーク・ゲーブル)。彼の歯に衣着せぬ態度に、憎しみすら覚えるスカーレットだったが、同時に惹きつけられるなにかを感じていた。ふたりは激化する南北戦争の中で数奇な運命に翻弄されていく。

風と共に去りぬ
不朽の名作「風と共に去りぬ」を観ました@午前十時の映画祭。土曜の朝10時から4時間の映画を観る。修行です。

以下、ネタバレあり。
1952年日本公開の映画だけど、実際は1939年の映画です。実に73年も前の作品です。うそっ!?それでもあのスケールの大きさは、今のハリウッド大作にも引けを取りません。

今知ったんだけど、最初のスカーレットって16歳の設定だったのね。全然見えなかったわ。その時ヴィヴィアン・リーはたぶん26歳くらいのはず。この人も数奇な人生だったよね。

この映画をきちんと観たのは今回が初めて。有名な「タラのテーマ」とおおまかなストーリーくらいは知っていたけど、スカーレットがここまでしたたかな女だとは。片思いしていたアシュリーが結婚すると知って、その腹いせっていうか失恋の勢いでアシュリーの結婚相手メラニーの兄だか弟だかと結婚してしまう。が、その旦那はすぐ戦地に行ってしまって病死。あっという間に未亡人。

その後も自分の妹の彼氏を奪って結婚したりと、とにかく生きていくためなら手段を選びません、みたいな人。それも自分の生まれ育ったタラという土地を守るためだったりもするんだけどね。

タラという土地は、実際にはないそうです。アトランタ近郊の、のどかな片田舎ってイメージかな。

風と共に去りぬ

この有名な炎上シーン、わたしはタラが燃えているのかと思っていたけど、タラへ向かう途中のアトランタが燃えていたのですね。ちなみにこのシーンを撮影している時、なんとスカーレット役はまだ決定していなかったんだとか。主役なしで撮影始めちゃうって、すごい。

なんだかんだでスカーレットはレット・バトラーと3回目の結婚をするわけです。

風と共に去りぬ

映画史に残るキスシーンですが、実際はクラーク・ゲーブルのお酒とたばこの強烈なニオイのせいで、ヴィヴィアンは相当苦労したらしいです(なんでこんなことばっか知ってんの、わたし)。

たっぷり4時間だから、そりゃいろんなことが起こるわけだけれども、一貫しているのはとにかくスカーレットはへこたれない。なんなら殺人だって犯しちゃうんだから(そこ、割と軽くスルーされてましたが、結局バレなかったのか?)。

風と共に去りぬ

南北戦争さえなければ、いいとこのお嬢さんとして、ちょっと難ありではあるものの普通の暮らしをしていたかもしれない。だけど戦争がすべてを変えてしまった。戦争によって、スカーレットの元々持っていた勝気な部分がエスカレートしたのかも。

あまりにも長い映画なので、途中で4分くらいインターミッションが入ります。その時トイレに並んでたおばちゃんが、「わたし50年前にこの映画観たのよー」なんて言ってて、すごいなと思った。今やってる映画で、50年後、果たしてこうやってリバイバル上映されるものってあるだろうか。「タイタニック」くらいしか思いつかないんだけど。

何もかも失ったスカーレットは、最後にこう言います。

“Tomorrow is another day.”

日本では「明日は明日の風が吹く」なんて訳されることが多いけど、実際はそうじゃないと思う。そんな「なんとかなるさ」的なことじゃなくて、今まで大変だったけど、きっと明日はもっと希望が持てる日になる、みたいな、スカーレットの強い決意表明だったと思うんだよね、わたしは。で、肝心のその部分の字幕がなんて訳されてたか、忘れちゃった。

ということで、☆4.5。
あのしたたかさ、ちょっとは分けてほしいと思う。全部はいらないけど。

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