フル・モンティ

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フル・モンティ
『フル・モンティ』

あらすじ

イギリス北部のシェフィールドはかつて鉄鋼業で栄えた街だが、今では失業者の溢れる寂れた姿をさらしている。幼い息子の養育費を払う事が出来ずに共同親権を失いそうなガズ(ロバート・カーライル)もそんな失業者のひとり。だが親友のデイヴ(マーク・アディ)と共に男性ストリップショーに紛れ込んだガズは女性陣の熱狂ぶりに驚き、何の取り柄もない自分たちでもストリップをすれば金を稼げるのではないかと考えた。排気ガスで自殺しかけていたロンパー(スティーブ・ヒューイソン)、社交ダンスが得意な元上司ジェラルド(トム・ウィルキンソン)、多少年配だがリズム感に長けた黒人ホース(ポール・バーバー)、立派なイチモツの持ち主ガイ(ヒューゴ・スピアー)をなんとか仲間に加え、さっそくストリップの練習が始まるのだが・・・。

フル・モンティ

「FOXサーチライト リクエスト上映」にご招待頂きました。なかなか評判の良い1997年の映画ですが、観たことなかったんです。

以下、ネタバレあり。

FOXサーチライトは20世紀フォックスのグループ会社で、インディペンデント色の濃い作品の製作・配給しています。低予算で作られていても上質な映画をたくさん公開してきました。
わたしが観た中では、『ヤング@ハート』『レスラー』『スラムドッグ$ミリオネア』『127時間』『ブラック・スワン』、そして極め付けが『ツリー・オブ・ライフ』(笑)。『スラムドッグ・・・』はアカデミー賞も獲ってるしね。新宿シネマカリテをヘッド館として、これからはもっと上映数を増やしていくんだそうです。

で、フル・モンティ。男性ストリップをやろうっていうのは完全な2番煎じなんだけど、もうそれしかお金を稼ぐ方法が見当たらない。ほぼガズが一人で暴走していく感じで仲間を集めて、ジェラルドに教えを請いながらダンスの練習をしていく。

このジェラルドはガズたちも働いていた工場の偉い人なんだけど、失業してるって事を半年間奥さんに言えてないのね。だから奥さんは今までどおり優雅な生活を続けていて、クレジットカードもばんばん切っちゃってる。最初はストリップなんてとんでもないって思ってたのに、生来のダンス好きに火がついちゃって、かなりのスパルタ教育で仲間たちにダンスを教え始める。もうプライドとかなんとか言ってられないのだ。

もちろんみんなダンス経験なんてないから、へなちょこばっかり。それでも職安で流れてきた曲に合わせてみんな自然に体が動いちゃうところとか、なんか微笑ましかった。

結局ジェラルドも失業しているのがバレて、デイヴも真面目に働くとか言い出して、一時はストリップも中止が危ぶまれたけど、最後はみんな揃って舞台に立って、大熱狂で終わる、という映画です。

いろいろ突っ込みどころはあって、そんな短い練習期間じゃ素人は踊れないよ、とか、半年も失業バレないなんてありえない、とか、まぁそういう細かいところには目をつぶろうじゃないの。

イギリスが舞台の映画って、晴天のシーンがあった記憶がほぼないんだけど、この映画もしかりです。北部イングランド特有の、どんよりとした重たそうな雲が失業者たちの心を表しているかのよう。

しかし、1回ストリップやって成功したからって、根本的な解決にはなってないと思うんだけど(笑)。「今夜限りだぜ!」って言ってたから、長期興行を打つわけでもなさそうだし。

とか、いらん心配してみました。

ということで、☆3.5。
「フル・モンティ」って、「全裸」って意味ね。

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