ラッシュ/プライドと友情

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ラッシュ/プライドと友情
ラッシュ/プライドと友情

あらすじ

性格もレーススタイルも相反するF1レーサー、ニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)とジェームス・ハント(クリス・ヘムズワース)が激しい首位争いを繰り広げていた1976年。ランキング1位だったラウダはドイツ大会で大事故に遭遇し、深いけがを負う。復活は無理だと思われたがわずか6週間でレースに復帰し、日本の富士スピードウェイでのシリーズ最後のレースに臨む。

ラッシュ/プライドと友情

公開前日、ギリギリ駆け込み試写で観ました。好き好き、大好きでございますこの映画。早くBlu-ray出ないかなと思っているくらいでございます。

機械のように正確で真面目なラウダと、女たらしでチャラチャラしているけどレースの前には吐いてしまうような繊細さを持ったハント。2人が両極端で、あたかも互いを蹴落とすライバル関係のように描かれていますが、実際はけっこう仲がよかったらしい。一緒に住んでいたこともあるとか?(Wikipedia情報)

わたくしこう見えてF1が大好きでして、フジテレビで地上波放送をしていた頃は毎回観ておりました。だいたい深夜放送で、生中継は日本GPくらいなものでした(場所によっては海外もあった)。フェラーリのミハエル・シューマッハが全盛期で皇帝と呼ばれていた頃の話です(大丈夫かな、シューマッハ・・・)。

で、この映画のお話。1976年なんてわたしが生まれる前の出来事で、実はこの2人のことを知りませんでした。F1好きと言いましたが、これほど無駄にお金かけて命かけてるスポーツってほかにないと思うのね。だから実は意味がわかんない。なんだってそんなに車で速く走んなきゃいけないの、なにが面白いのって、ハマる前はそう思ってました。

しかし、命かけて戦ってるから面白いんだよ、F1って。興味を持ったきっかけは、1994年のイタリア・サンマリノGP、イモラ・サーキットのタンブレロコーナーに突っ込んで事故死したアイルトン・セナです。このレースの予選で、実は1人クラッシュして亡くなっています。それを見たセナは動揺し、「レースに出たくない」と言ったそうです。その後落ち着きを取り戻しレースに参戦したものの、コーナーを曲がりきれずに壁に激突。そのまま帰らぬ人となりました。血まみれになったセナがヘリコプターで搬送される映像は、当時繰り返し流されたので覚えている人もいるかもしれません。そして彼のすぐ後ろを走っていたのは、ほかでもない後の皇帝、ミハエル・シューマッハでした。

この映画でも、あまりの悪天候にドライバーたちの身の安全を優先するためにもレースを中止した方がいいと、ラウダが声を上げます。しかしハントはそれに真っ向反対し、レースは決行。結果、ラウダは大事故を起こして瀕死の重傷を負ってしまいます。

「死ぬかもしれない」とわかっていて、それでもなお走る彼らの神経は、わたしには到底理解できるものではありません。お金を稼ぎたいから?女性にモテたいから?だったらもっとほかにいくらでもそんな仕事はあるはず。

普通のコンディションで走ったとしても、レーサーが死ぬ確率は20%(当時はね。今は車の安全性は上がっているはず)。その20%の死は覚悟できているけど、それ以上は認められない。だからレースは中止しようというラウダ。20%が覚悟できてるって、どういう神経なんだろう。5分の1だよ。高確率だよ。

400度で燃えるF1マシンに1分間取り残されたラウダは、顔の半分に大火傷を負い、肺にも高温度の煙を吸い込んでしまいます。右耳はなくなり、肺には膿がたまり、その膿を取り除く治療の壮絶さったらない。観てるこっちも苦しくなる。しかしラウダはたった6週間でレースに復帰します。なぜそれができたのか。それは「ジェームス・ハント」という、ライバルでもあり親友でもあった男の存在があったからこそ。ハントがいる場所に戻らなければいけない。だってあいつは俺のライバルだし、俺もあいつのライバルだから。彼らはF1より格下のF3時代からの好敵手で、お互いがなくてはならない存在だったのです。

ラッシュ/プライドと友情

顔面に皮膚移植を受け、見るに耐えない顔で戻ってきたラウダに暴言を吐いた記者を、ボッコボコにするハント。そこには真の友情が垣間見えましたが、実際のハントはラウダが事故って小躍りしたとか(おいおいおい・・・・・・笑)。

そして迎えた富士スピードウェイでの最終戦。この日もまた大雨で最悪のコンディション。だいたい富士山の麓なんて天気の安定しない場所にサーキット作るんじゃないよまったくー。この年のワールドチャンピオンを掛けた戦い、果たして勝つのはラウダかハントか・・・。

いろいろ書きましたが、とにかく観て欲しい映画です。男同士にしかわからないであろう葛藤や友情や結束、わたしにもちょっとだけ理解できたような気がする。F1の知識がなくても楽しめるよ、と言いたいところですが、あればあったに越したことはないです。でも詳しいルールがわからなくても、あの臨場感溢れるレースシーンには手に汗握ることは間違いなし。早くもわたしの今年ベスト5に入るであろう1本になりました。

別の日に吹替え版も観に行きましたが、それはまた後ほど。

ということで、★★★★★。
願わくばもう一度スクリーンで観たい。あ、まだ上映中です。

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ラッシュ/プライドと友情 [Blu-ray]

コメント

  1. ぶたこ より:

    1 ■ラッシュ気になってました!
    私も見たかったんだけども、こちらでは上映してないから、早くレンタル~ヽ(`Д´)ノと待ちわびていました。
    セナの話も、ちょうどこの話題に彼氏となった時に調べて、知って、恐怖心があったからクラッシュしてしまったのかなとかいろいろ思ってしまいました。F1レーサーってスピードを競うことで生きてると実感したいるのかなとも。
    なんにしても早くレンタルして欲しいです(*´Д`)=з
    http://ameblo.jp/bu-bu-butasann/

  2. はな より:

    3 ■◎ぶたこさん
    こういう映画こそ大きなスクリーンで観てほしいので
    上映していなのは残念です・・・。
    http://ameblo.jp/flower51/

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