『紙の月』

 

角田光代原作、宮沢りえ主演。

 

あらすじ

バブルがはじけて間もない1994年。
銀行の契約社員として働く平凡な主婦・梅澤梨花（宮沢りえ）は綿密な仕事への取り組みや周囲への気配りが好意的に評価され、上司や顧客から信頼されるようになる。
一方、自分に関心のない夫との関係にむなしさを抱く中、年下の大学生・光太（池松壮亮）と出会い不倫関係に陥っていく。
彼と逢瀬を重ねていくうちに金銭感覚がまひしてしまった梨花は、顧客の預金を使い始めてしまい・・・。

たまーにニュースになるよね、銀行のお金を使いこんじゃって逮捕される行員。
梨花はまさにその典型です。
一度ついたウソは最後まで突き通さなきゃならない。
そのためには別のところからウソを持ってくるしかない。究極の自転車操業。

光太と過ごすためにホテルのスイートルームに連泊し、さらにはマンションも借りてあげる。
でも光太の方からお金が欲しいなどと言ったことは一度もなく、梨花が自分の旦那が金持ちだとウソをついているので光太もそれならと悪気もなくお金を貢いでもらっている状態。
若い男をつなぎとめておくにはお金しかなかったのか。
いやその前に不倫ダメでしょ、絶対。

どんどんどんどん人のお金に手を付けては、偽造文書を作成してごまかす日々。
そんなことしてたらいつか絶対破たんする。お金も精神も。

観ていて気持ちのいい映画ではなかったけど、最近の邦画にしてはよかったなと思いました。
日本アカデミー賞でも賞を総なめだったしね。
あと、原作には出てこない隅より子（小林聡美）がいい味出してました。

 

ということで、/5
実はタダ券もらったから観に行っただけなのです。普段は邦画観ないんで。