羊たちの沈黙

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地震後最初に観た映画が「羊たちの沈黙」。
なんとなく、まだ映画なんて観るのは早いかな、とも思っていた頃。
そんな時のチョイスがこの映画ってどうなの。
午前十時の映画祭じゃなかったら、絶対観に行ってません(笑)。

羊たちの沈黙

『羊たちの沈黙』

あらすじ

女性を誘拐・殺害しその皮を剥ぐという猟奇連続事件が発生する。
捜査に行き詰ったFBIは訓練生のクラリス(ジョディ・フォスター)にある任務を命じ、監獄へと向かわせる。
それは元精神科医の人食い殺人鬼ハンニバル・レクター(アンソニー・ホプキンス)に、猟奇事件捜査の協力を仰ぐというものだった。
レクターはクラリスに興味を持ち、彼女の過去を話すことを条件に捜査に協力することになるのだが・・・。

羊たちの沈黙

1990年の作品。もう20年も前なんだ。
その年のアカデミー賞で作品・監督・主演女優・主演男優賞の主要4部門を獲得した映画です。

クラリス役は、メグ・ライアンがまずオファーを断り、その後ジョディ・フォスターが脚本を気に入って自ら監督に猛アタックして獲得。
あんまりメグ・ライアンっていう雰囲気じゃないよねぇ、やっぱり。
「パニック・ルーム」とか「フライトプラン」とか観ても、こういうのが向いてるのはジョディだと思う。
んで、「ハンニバル」ではジュリアン・ムーアに代わっちゃうっていう。(「フォーガットン」、つまんなかったなー・・・)

羊たちの沈黙
かわいいね、若いね
人を殺して食べちゃってる時点でどうかしているレクター博士。

羊たちの沈黙
こわ・・・・

だけど相当頭はいい。すでに投獄されて8年。外の世界の情報に飢えている。
でも新聞とかは読んでいいらしく、現在世間を騒がせている殺人鬼「バッファロー・ビル」についても知っている。
クラリスはなんとかビルの情報を聞き出そうと、自分の過去の記憶と引き換えにレクターと向き合うことになる。

羊たちの沈黙
バッファローみたいだから、じゃないな、なんだっけ。

実はレクター博士にも悲しい過去があって、それが彼を人食い行為へと導いてしまったのね。
それはこの映画では描かれていないんだけれども。
だからって、殺人はまだしも(まだしも?)人食いはやってはいけない。

タイトルにも使われている「羊」。これはクラリスの幼い頃の記憶に起因するもの。
沈黙とは、拉致されて3日間放置されている間に泣き叫ぶ被害者が殺されたあと訪れるもの、なのか、クラリスが目撃した羊の惨殺のあとの静けさ、なのか。
なんで「沈黙」なのか、未だによくわかんない。難しいことはあんまり考えない方がいいのかもね。

わたしの中での印象的なシーンは、クラリスの上官が「ハンニバルを知っているか?」とクラリスに聞いたときに、彼女が

“Hannibal the Cannibal.”

と答えるところ。
”ハンニバル・ザ・カンニバル”、つまり「人食いハンニバル」。ハンニバルとカンニバルって、1文字しか違わないんだよ。
前にたまたま辞書を引いてて”Cannibal”っていう単語を見つけたとき、鳥肌が立ったのを覚えてる。

そして一番耐えられないシーンが、ハンニバルによる惨殺でもビルの異常な行動でもなく、大量の蝶や蛾が部屋の中を飛び回ってるシーン
あぁ、思い出しただけで背筋がゾクゾクする。キモチワルイ。耐えられない。蝶、だいっ嫌いなの。

結末もなにもかもわかっているから冷静に観られるけど、最初に観た時のわたし、よく耐えたなと思う。
ただ、途中で初めて見るようなシーンもあって、「あ、これは目をつぶってたな」ってのがわかったりした(笑)。
全てを見届けられた今回のわたしは、大人になったんですねぇ、きっと。

この映画を最後に、午前十時の映画祭はひとまず休止となりました。
1本のフィルムを25館で回しているため、流通が滞っている今なかなか難しいのだとか。
地震の影響がなかった映画館では、普通に上映してるからそっちに回さないといけないしね。
観られなかった分はどうなっちゃうんだろうなぁ。ちゃんとやってくれるのかな。
みゆき座行くか。TOHOのカードどこ行ったっけ・・・。

というわけで、☆4つ。
ちなみに続編は1本も観たことがありません。

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