『鑑定士と顔のない依頼人』
あらすじ
天才的な審美眼を誇る美術鑑定士ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)は、資産家の両親が遺した美術品を査定してほしいという依頼を受ける。屋敷を訪ねるも依頼人の女性クレア(シルヴィア・フークス)は決して姿を現さず不信感を抱くヴァージルだったが、歴史的価値を持つ美術品の一部を見つける。その調査と共に依頼人の身辺を探る彼は・・・。
監督は『ニュー・シネマ・パラダイス』のジュゼッペ・トルナトーレ。主演のジェフリー・ラッシュは『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズでバルボッサを演じている人です。この2人のタッグ、わたしは見逃すわけにはいきません。
ヴァージルはたぶん60歳を過ぎているんだけど、それまで1度も女性と付き合ったことがなかった。謎のベールに包まれたクレアという20代の女性と出会い、初めての恋に落ちる。
恋愛に限ったことじゃないけど、ある程度年齢を重ねてからそれまでやりなれてないことにハマった人って、ハマり方がハンパじゃない。ギャンブルでも旅行でもなんでもいいんだけど、ヴァージルの場合はそれが恋愛だった、と。
この映画については賛否両論でしょうねぇ。終盤、物語が思いも寄らない方向に進んでいきます。ヴァージルも観客も見事にだまされてる。わたしは「絶対そのまま終わらないでよ!頼むから!」と思っていたのに、そのまんま終わっていって後味悪かった。
これ、映画館も公式もやたらとリピート鑑賞を勧めている映画です。「もう1回観れば伏線が回収できる」って。でも何度観ても結末は一緒だよ(笑)。面白い映画ではあったけど、わたしはまた観るつもりはないな・・・・。
ということで、☆3つ。
なんとなく『ヒューゴの不思議な発明』っぽいニオイもした。