『モールス』
あらすじ
学校でのいじめに悩む孤独な12歳の少年オーウェン(コディ・スミット=マクフィー)。ある日、隣に引っ越してきた少女アビー(クロエ・モレッツ)と知り合ったオーウェンは、
自分と同じように孤独を抱えるアビーのミステリアスな魅力に惹かれ始める。やがて町では残酷な連続猟奇殺人が起こり・・・。
スウェーデン映画「ぼくのエリ 200歳の少女」のリメイクです。わたしこれ、観てないの。それなのになぜ興味を持ったかといえば、主演があの「キック・アス」のクロエ・グレース・モレッツだからですよ!
あぁ、かわいかったなヒット・ガール。生まれて初めて「萌え」という感情を抱いた少女です(笑)。めでたくわたしの今年上半期ベスト2に選ばれた映画でございます(で、続編はやるの?やらないの?)。
で、そのクロエが今回は打って変わって、陰のある陰気な少女・アビーを演じています。ヒット・ガールの頃と比べて、だいぶ大人になっちゃってますが。
なんかあらすじ聞いただけで、アビーが何者なのかわからんでもないのですが。真冬の雪が降ってる公園に裸足で来ちゃったりするし。
同級生からのイジメに悩むオーウェンに、「やられたらやり返さなきゃダメ」みたいなことをいう。言われたとおりにやり返しちゃうオーウェン(笑)。やがて彼は、アビーに対してほのかな恋心を抱く。
決しておだやかではない映画です。目を覆いたくなるシーンもいっぱいある。R指定ついてんのかな?
わたしが鑑賞後にツイッターにつぶやいた感想。
そんな感じです(笑)。cocoの『モールス特集』にも載せていただいてます。どうでもいいですが、coco、映画好きには便利なサイトです。新作登録がちょっと遅いけど。
一番悲惨だなぁと思ったのは、リチャード・ジェンキンスが演じる父親(?)。
あれ、この写真で合ってるよな・・・?
どっかで見たおじさんだなぁ・・・と思っていて、途中で「バーン・アフター・リーディング」の所長さんだ!と気づいた。あの映画でも一番悲惨な役だったと記憶している。しかもそれが板についている(笑)。
この映画の惜しむらくは、なぜ邦題を「モールス」にしちゃったのかってこと。こんなタイトルつけられたら、どうしたって劇中のモールス信号に興味が行ってしまう。だけど、彼らが交わすモールス通信に対する訳は一切なく、なにを話し合っているのかさっぱりわからない。いやこれ、英語圏の人が観たって、モールス信号を知らなきゃ意味がわかんないだろう。
原題は”Let Me In”. 直訳すると「わたしを中に入れて」。これ、たびたびアビーが発するセリフ。こっちの方がよっぽど重みがある。だけどこのままの意味で邦題をつけるのは難しかったんだろうなぁ。わたしもいいものが思いつかない。しいて言うなら、この「入れて」に対する返答が重要な鍵を握っているのだけど。
入れて。
ということで、☆4つ。
真夏にぴったりの、切ないホラー映画。お子様はお気をつけあそばせ。