インポッシブル

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インポッシブル
『インポッシブル』

あらすじ

2004年末、マリア(ナオミ・ワッツ)とヘンリー(ユアン・マクレガー)は、3人の息子と共にタイにやって来る。トロピカルムードあふれる南国で休暇を過ごすはずだったが、クリスマスの次の日、彼らは未曾有の天災に巻き込まれる。一瞬にして津波にのみ込まれ、散り散りになった家族はそれぞれの無事を祈りつつ再会への第一歩を踏み出す。

インポッシブル

2004年に起こったスマトラ島沖地震を題材にした「インポッシブル」の試写を観ました。衝撃的過ぎて、最初からエンドロール終わるまで涙が止まりませんでした。こんな映画は初めてです。

スマトラ島沖地震で離れ離れになりながらも、再会を信じて生き抜いた家族の実話。思い出すのも苦しいくらいの映画です。

2004年12月26日、まだクリスマスムードが残るタイのカオラックで休暇を楽しんでいたマリアたちは、わけもわからず津波に飲み込まれます。仮にカオラックでも地震の揺れを感じていたら、もしかしたら事前に避難できていたかもしれない。しかし津波は轟音と共に突然やってきて、なにもかも飲み尽くして行きます。

たぶん、この映画を日本で上映することの是非は相当問われたはずです。東日本大震災の記憶もまだ新しく、直接被害に遭われた方たちはとてもじゃないけど観られないと思う。だけどわたしみたいな、揺れは感じたけど津波の被害を受けたわけではなく、ただテレビのニュースで流れる映像を観ていただけの人たちにとっては、どれだけ津波が恐ろしいものなのかを知るいい機会かもしれません。

どうやって撮影したのかと思うほど、スクリーンにはリアルな津波のシーンが映し出されます。直視できず、思わず目を背けたくなるシーンもいっぱいあります。もちろん、映画はリアルには敵わない。でも疑似体験をすることはできるんです。

5人家族は2人と3人にバラバラになってしまいます。そこからさらにバラバラになり、もう二度とみんなと会えないのかもしれないと、それぞれが不安になります。そういう状況はなにも彼らが特別なわけではなく、わたしたちの身にいつ起きてもおかしくないはず。子を思う親の気持ち、それは極限の状態でも変わらず、自分を犠牲にしてでも子供を助けたいと思う。わたしにはまだわからないけど、いつかそうやって命がけで守るべきものができた時、本当にそうできるのだろうか。いろいろ考えさせられました。

インポッシブル

母親役のナオミ・ワッツは、わたしの中ではどうしても「キング・コングの女優」というイメージが拭い去れなかったんだけど、この映画でそれが一掃されました。すごい女優さんです。それもそのはず、この役で今年度のアカデミー賞主演女優賞にノミネートされていました。あんなジェニファー・ローレンスみたいな小娘より、よっぽどナオミにアカデミー賞あげたかったね。(わたしはジェシカ・チャスティンが獲ると予想してたけどw)。大好きユアン・マクレガーも素敵でした。あんなパパだったらいいのにな。

インポッシブル

わたしの知り合いで実際にスマトラ島沖地震の津波に遭遇した人がいて、話を聞いたことがあります。当時のニュース映像、覚えてる方いますか?みんな「キャーッ」とか言いながら波をザッパーンと受けてて、しかもそれを普通に撮影している人がいる。でも実際その場にいた人の話は壮絶でした。そしてこの映画は、その話をまさに具現化したものでした。

全ての人に観て欲しいとは決して言うことができません。むしろ観ないで頂きたい人もいっぱいいます。それでもわたしは、観ておくことも大事だな、と思っています。

ということで、☆5つ。
わたし、もう1回観たいんです。観たいんだけど、怖くて観られない。

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