かいじゅうたちのいるところ

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「かいじゅうたちのいるところ」の試写に行ってきました。
1960年代に出版された、世界的に有名な絵本の映画化だそうです。
あいにく私は読んだことないけど。

かいじゅうたちのいるところ

かいじゅうたちのいるところ

あらすじ

いたずら好きなマックス(マックス・レコーズ)はいつものようにママ(キャサリン・キーナー)とケンカして、外に飛び出してしまう。
ふと気付くとボートに乗っていたマックスは、海を渡り、ある島にたどり着いていた。
島に住んでいる怪獣たちはマックスを見つけ、王様に仕立て上げる。

かいじゅうたちは長い間、自分たちを導いてくれるリーダーが欲しくてたまらなかった。
そしてマックスは支配できる王国が欲しかった。
そんなわけで王になったマックスは、誰もが幸せになれる場所を創ると約束する。
しかし、マックスはすぐに気づく。王国を支配することはそんなに簡単ではなく、
かいじゅうたちとの関係も、最初に思ったよりもずっと複雑だということを・・・。

かいじゅうたちのいるところ

冒頭、マックスがいかに悪ガキかというのを示すシーンから始まって、「このクソガキ・・・」と思った私はまんまとはめられたのだろう。
だけど、すぐにマックスが実は繊細な子供で思いやりがあって、あんまり家族から相手にされていなくて寂しい思いをしていることがわかる。

だからみんなの気を引こうと思って、いろんなイタズラをしてしまうわけ。

かいじゅうたちのいるところ

ある日いつものようにちょっと悪ふざけをしていたら、そんなところを自分の恋人には見られたくない
ママ(どうやら離婚したらしい)と激しくケンカをしてしまい、家を飛び出すマックス。
森の中を走っていると、1雙のボートを発見。
そして波に揺られること3日3晩(くらい)、とある島へとたどりつく。そこはかいじゅうたちが暮らす島だった。

かいじゅうたちのいるところ
こわ・・・・

そこではリーダー格である、ライオンっぽいキャロルというかいじゅうが、家を壊しまくっていた。
「もう何もかもダメなんだ」みたいな勢いで。そこでまたマックスが調子に乗って、自分も家を壊しだす。
するとそこにいたかいじゅうさんたち、「こいつ食べちゃおうぜ」みたいな話になるんだけど、キャロルが止める。
すかさずマックス、「自分は王様だ!」と吹聴すると、それを信じてしまうキャロル。
どうやらこの島には、マックス以前にも王様がいらしたことがあるらしい(骨の残骸が残ってた)。
かくしてお調子者マックスは、この島の王様となってかいじゅうたちを束ねていくことになる。

キャロルはほかの誰よりもマックスに優しく接してくれて、マックスもキャロルを信頼している。
すごく陰気な女のかいじゅうや、誰にも話を聞いてもらえないヤギなんかと一緒に生活して行くうち、
マックスは徐々に王様としての力を発揮させていく。

かいじゅうたちのいるところ

なんかね、ここまででもう、頭の中「?」だらけですよ。
そもそもマックスは、何でそんなに普通に着ぐる・・・・かいじゅうたちを受け入れられるわけ?普通怖いでしょ?
そしてかいじゅうたちも普通に英語をしゃべって会話してるし。
まぁこの辺は、日本の子供たちも緑や赤の着ぐ・・・かいじゅうたちと普通に会話してますけれども。

かいじゅうたちのいるところ

それにボートに乗っている間は何にも食べていなかったはずのマックスなのに、島についてからもなにも食べてない。
そんなこと気にするなって?だって気になったんだもん。

あと、「かいじゅう」って聞くと、ゴジラとかガメラとか、火を噴きそうなイメージがあるんだよなぁ。
この映画(というか原作)の原題は『Where the Wild Things Are』。
だから「もうじゅうたちのいるところ」が正しい訳だと思うんだけど・・・猛獣たちのいる所・・・・・・=動物園?
みたいな話にもなりかねないので、ここはかいじゅうで妥協しておく。

かいじゅうたちのいるところ

キャロルは同種のKWっていうメスに恋をしているんだけど、KWはキャロルのやり方についていけない。
たぶんキャロルは自分の思い通りに行かないと絶対イヤで、ちょっとでもそれが叶わないとかんしゃくを起こすタイプ。
そんなキャロルを見限ってKWは出て行ってしまうんだけど、それに怒り狂って冒頭で家をぶっ壊しまくってた。

終盤、それと同じことがまた起こる。今度の怒りはマックスに対してのもの。
いつもみんなで一緒にいたいのに、マックスが「王様の秘密の部屋が欲しい」みたいなことを言い出したもんだから、
キャロルが逆上してまた家をぶっ壊し始める。

おい、なんなんだキャロル。

もうこの映画、どこにも感情移入できません。
マックスにもなれないし、キャロルにもなれない。どこに焦点を合わせたらいいんだかさっぱりわからない。
それだけ私が、もう純粋な子供ではないってことなのでしょうか?

キャロル以外のかいじゅうたちは、マックスが王様なんかじゃないってこともわかってた。
わかってたけど、キャロルのためにみんな知らないふりしてた。
それがまたキャロルには許せなくて、「おまえなんか食ってやる!!!!」ってことになってしまう。
どうやらこの島に来た【王様】は、みんな食われてしまう運命みたいね、キャロルに。

だけど、マックスは食われない。
とにかく食われないんだわ、これが。

そこでマックスは、もうここに自分のいる場所はないと思って、「家に帰る」って言い出す。
みんな本当は食べちゃいたいくらいマックスのことが好きなんだけど、涙ながらにマックスを送り出す。
1人ふてくされてたキャロルも、マックスからのサインを見つけて泣きながら見送りに来る。
<br
/>で、またボートに揺られて自分の家に帰るのよ(ひっどいレビューだなこれ)。

夢オチでも時間オチでもなく、本当にかいじゅうたちがいる島にマックスは行っていたらしい。
そこんとこもなんかよくわかんなくて、すっかり不完全燃焼(もしやエンドロール後になんかあったのか?)。

これ、原作を読んだことがある人にとっては、満足な内容なのでしょうか?
何にも知らない私は「ま、こんなもんか」で受け止められるけど、そうじゃない人にとってはどうなんだろう。
賛否が分かれるところだろうなー。

ところで、あの着ぐるみ(言っちゃった)たちの動きっぷりったら、ハンパじゃない!
日本が誇る緑の恐竜の子供も真っ青なフットワーク。素晴らしい。
もちろんCGも使ってるだろうけど、全部じゃないでしょ。誰かが巨大な着ぐるみに入っているに違いない。

あんまり子供向けでもないし、かといって大人向けでもない、なんだか中途半端な映画でした・・・。

ってことで、☆2つ。
正直、あんまりオススメはしない。

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