2012

スポンサーリンク

「2012」をやっと観てきました。
シネコンの場所も小さな劇場に変わり、既に観客はまばら・・・。もう下火か。

監督があの『インデペンデンス・デイ』『紀元前1万年』のローランド・エメリッヒと知り、さらにマヤ暦による2012年終末説を題材にしているってことで、俄然観てみたくなりました。
エメリッヒ=ディザスター・ムービーのセオリーをそのまま地で行く映画です。

2012
『2012』

あらすじ

2009年、リムジン運転手のジャクソン・カーティス(ジョン・キューザック)は、子どもたちとの旅行を楽しんでいた。
ところが、偶然湖底に沈む巨大な研究施設を発見し、地球が滅亡に向かっていることを知る。
この危機から逃れる手はないかと模索するジャクソンだったが、すでに天災は地球上の至るところで起こり始め・・・。

2012
簡単に説明しますと、太陽のフレア(黒点だっけ?)が異常に活発に行動し始め、それにより地球の核の中心が揺らぎ、世界各国で天変地異が起こり始め、さぁこの先いかにして生き残るか?っていうお話です。

自分の車が壊れて、ボスのリムジンでイエローストーン国立公園に向かうジャクソン。
なぜリムジン?でもリムジンが、意外な接点を持っている。なかなかうまいな、と思った。
そこで出会った、ちょっとおかしな男から、「もうすぐ地球は破滅する」という話を聞かされる。

2012

どうせだったら、もうちょっとマヤ暦のことを掘り下げて欲しかったなー。

もう地球が破滅する日はすぐそこまで迫っている。けど国民には知らされていない。
アメリカをはじめ各国の首脳たちは、全世界の人には秘密にして、生き延びるための「船」を作っている。
救えるのは40万人。船に乗れるのは国のエライ人とその家族、そして10億ユーロでチケットを買った金持ちだけ。
偶然にもその船の情報を知ったジャクソンは、製造現場である中国を家族と共に必死に目指す。

2012

言ってみれば「現代版ノアの箱舟」。主人公の子供の名前も「ノア」だったりするし。
でも、あの箱舟に乗れたのは、厳選された種族と動物と植物とかじゃなかったっけ?
ある国の首脳とその家族であるというだけで、乗船の権利が与えられるのはおかしいと思う。
だって、今の日本だったら鳩ぽっぽが乗っちゃうわけでしょ?それってどうなのよ。
しかもこの映画と同じように、こうなることが3年前からわかっていたとしたら、当時の総理って誰?
本当ならその人が乗るはずだったのでは?っていうか、総理がコロコロ変わり過ぎなんだって。

それに1人分10億ユーロも払える金持ちしか乗船券を買えないなんて。
しかも、自分のボスであるロシア人は家族3人分のチケットを持っているなんて。
確かに才能あってお金持ちになった人もいるだろうけど、そうじゃない人もいるでしょ?
質のいい種族を残すんじゃなくて、ただ生きることに執着してる人ばっかりを残して何の意味が???

あと、「ID4」の時もそうだったけど、なぜゆえアメリカ合衆国がイニシアチブを握っているのか。
この地殻変動を最初に見つけたのはインド人だぞ。しかも見殺しにするし。
なんでアメリカ主導で物事が進んでいくのか、いつも納得できない。
「ハリウッド映画ですから」といわれればそれで終わりだけど、どうして各国首脳がアメリカに”agree”しなくちゃいけないの?
あんな宇宙船だかなんだかを作るのだって、アメリカだけの力じゃどうにもならないでしょ。
それこそ事業仕分けじゃないけど、日本だって「世界一」を目指して頑張ってんですよ。
もっと世界中に平等に意見を言わせろーーーーーーーーー!!!!と、1人憤っていた私。
ま、誰かが引っ張らないと、物事は進んでは行きませんが。

2012

かなりご都合主義なシーンもあったり、そりゃないだろ的なところもあったり、です。
ジェット機が離陸する時にあんなに機首を上げたら、絶対失速して墜落するって、とか。
あ、シュワちゃんと思われるカリフォルニア州知事が、へったくそな英語でスピーチしてたのは笑った。
サンフランシスコに住んでる友人が、
「あんな英語もしゃべれないやつが知事なんて、カリフォルニアも終わりだ」
って話してたのを思い出したから。あそこまでヘタクソじゃないですよ、シュワちゃん(笑)。

2012

なんとなく、「アルマゲドン」+「ポセイドン」+「ID4」みたいな映画ですね。
豪華客船が高波でひっくり返るところは、やっぱり「ポセイドン」の方が迫力があったし怖かった。
そこまで協力し合ってきた仲間が次々に命を落としていくところも似てたし。

2012
この人かわいそう・・・

なんとかして「船」に乗り込んだジャクソンたちに、最後の試練がふりかかる。
ラストは「アルマゲドン」パターンで行くのかと思ったら、違いましたね。
予想通りの展開っちゃ展開です。たぶんストーリーは2の次で、映像を楽しむ映画なのだと思います。

もし本当に地球にこういうことが起こって、天変地異が始まったら、私は第一波で命を落とす部類の人間ですが、あんなひどいことになっちゃったら、もうそれでもいいよ・・・と思ってしまった。
あそこまでぶっ壊れてしまった地球を再建するのは、大変だろうなぁ。

2012

とにかく映像は迫力があってすごかったです。エメリッヒ監督の本領発揮といったところ?
観終わった後、とても疲れました。力入りすぎちゃって。

エンドロールの最後、「この話はフィクションです」って出た。
そりゃそうだろ。そうでなくちゃ困る。

ってことで、☆3.5。
自由の女神が出てこなかったのは、なにか意図でも?

にほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


FXを学ぶ