『バリー・シール/アメリカをはめた男』
あらすじ
1970年代後半のアメリカ。大手民間航空会社のパイロットして働くバリー・シール(トム・クルーズ)は、愛する妻子とともに何不自由ない暮らしを送っていた。そんなある日、彼の天才的な操縦技術に目を付けたCIAが、彼をある極秘作戦にスカウトする。こうしてCIAの汚れ仕事を手伝ううちに、巨大麻薬組織“メデジン・カルテル”の伝説の麻薬王パブロ・エスコバルにもその腕を買われ、麻薬の運び屋としても大活躍するバリーだったが…。
CIAやコロンビアの闇カルテルの運び屋となって巨万の富を得た実在の男の話。
腕のいい平凡な(ちょっと悪いこともする)パイロットだったバリーは、その技術に目をつけたCIAに雇われて、極秘作戦のパイロットとして働き始める。その過程で知り合ったコロンビアの麻薬組織「メデジン・カルテル」のボスにも気に入られ、コロンビアからアメリカへの麻薬密輸も行うように。国家を守る組織に力を貸す一方、それを裏切るような形で麻薬の密輸も続けたバリーは巨万の富を得る。
ある日メデジン・カルテルから報酬を受け取るためにボスの家に行ったバリーはコロンビア政府によって身柄を拘束され、CIAの人間が身柄を引き取りに来る。そして「身を守るために今すぐアーカンソー州の田舎町へ家族と共に引っ越せ」と言われる。アメリカに戻ったバリーは妻を説得し、家宅捜索が始まる前にアーカンソーへと出発することに成功。
その田舎町には広大な土地と飛行場が用意されていて、バリーはますます仕事に邁進していく。CIAからも麻薬組織からも仕事の依頼も増え、4人のパイロットを雇って事業を拡大し、田舎町には自分の名前をつけたスタジアムなんか作っちゃったりして、一大実業家として名を馳せるようになっていった。
しかしそこへ妻の弟のJBがやってきてから、なんだか不穏な空気が漂い始める。JBは問題児でついに逮捕され、そのことがきっかけでバリーの身の安全も危うくなっていく。
んー、なんか最後までよくわかんない話でした。だいたいタイトルが「アメリカをはめた男」だけど、そもそもCIAから目をつけられなければそのまま民間のパイロットを続けていたわけだし、危険な目に遭うこともなかったんだから、どっちかっていうと「アメリカにはめられた男」だと思うんだよね~。
いろいろ汚い仕事をやるうちにお金が貯まりすぎちゃって、もう家の中に隠す場所すらなくなっていって、妻に「もうお金ジャマだからどっかやってよ!」なんて怒られるバリー。きれいなお金じゃないから見つかるとまずいしね。
実在のバリー・シールという人の話なので、こんなのよく映画化するのを承諾したなあと思ったら、すでに亡くなってました。劇中でもそのシーンは描かれていて、なんだか周りの人に振り回されて人生間違っちゃった可哀そうな最期でした。
というわけで、
トム・クルーズのお腹がポチャポチャだったんだけど、役作りだと信じたい。