最近は邦画の試写会が多いです、なぜか。
竹野内豊が「冷静と情熱のあいだ」以来、7年ぶりに主演した「あの空をおぼえてる」を観ました。
『あの空をおぼえてる』
あらすじ
地方都市で写真館を営む雅仁(竹野内豊)は妻(水野美紀)と小学生の息子(広田亮平)、幼稚園に通う娘(吉田里琴)と幸せに暮らしていた。
だがある日、子どもたちが交通事故に遭い、息子は無事生還するが、娘は亡くなってしまう。
雅仁は娘を守れなかったことで自分を責め、生き残った息子は何とかして両親をなぐさめようとする。
妻の慶子と2人の子供に囲まれ、幸せな日々を送っていた雅仁。
だがある日、買い物に出かけた先で、子供たちがトラックにひかれる事故に遭う。
小学生の兄・英治は、奇跡的に一命を取り留めるものの、妹の絵里奈は息を引き取ってしまう。
英治は、事故直後に不思議な光栄を目にしていたが、悲しみに沈む親たちを前に話すことができず、心を閉ざしてしまう。
このお兄ちゃんがもう、ほんとに健気でかわいいんだよなー。
妹がいなくなって雰囲気の悪くなってる家を、なんとか前のように明るくしようと一生懸命なんだけど、それを竹野内がぶっ壊すんだよー!ひどいよ、この父親
見ていてかなり腹が立った。つらいのはあんただけじゃないんだよ!!!って。
確かに、父親が車に乗せていればこんな事故は起こらなかったんだけど、それを言ってもしょうがない。
だって、あんな急カーブの車道に飛び出してる子供を避けられるわけがないもん。
そして生前の絵里奈がまぁ、うるさいことうるさいこと。
家の中をぎゃあぎゃあ走り回るわ大きな奇声を発するわで、もしあんなのが自分の子供だったら、あたしは完全に育児ノイローゼです。
それに比べてお兄ちゃんはやさしくてさ、いじめられっこをかばったりもするし。
だからよけいに、家の中が静まり返っちゃってるんだけど。
しかも慶子は妊娠してるのに、雅仁は「その子供が生まれても、あの子(絵里奈)が戻ってくるわけじゃない」とか言っちゃって、はぁ?って感じ。
どんだけ死んだ娘が好きだったんだ、あんた。
そして英治は、「どうして絵里奈じゃなくて、自分が生き残っちゃったんだろう」って思ってる。
それがもうかわいそうでかわいそうで・・・。
しかも、そう思ってしまった原因って言うのが最後のほうにわかるんだけど、それがまた、ひどい。
泣ける映画なのかなーって思ってたんだけど、竹野内に腹が立って泣くどころか怒ってました、途中までは。
でも、最後の最後に来た。号泣です。またまた上映後の女子トイレは大行列(爆)。
子供を失った親がどんな思いなのか、それは当事者じゃないともちろんわからないだろうけど、
ちょっとそりゃないんじゃないのー?っていう態度でした、父・竹野内。
お兄ちゃんのかわいさに、☆4つ。