『ブルージャスミン』
あらすじ
ジャスミン(ケイト・ブランシェット)は夫ハル(アレック・ボールドウィン)とニューヨークでぜいたくな生活を送っていたが、全てを失い、サンフランシスコに暮らす妹ジンジャー(サリー・ホーキンス)のアパートに身を寄せる。過去のセレブ生活にとらわれ、神経をすり減らしていたジャスミンだったが、ある日お金持ちの男性ドワイト(ピーター・サースガード)と出会い、自分の身の上についてうそをついてしまう。
ケイト・ブランシェット、アカデミー賞主演女優賞受賞作。
「名前を変えたの、ジャスミンに。ジャネットなんて平凡だもの。」
っていうセリフがあるんだけど、名前ってそんなに簡単に変えられるものなのか?アメリカでは。
一度贅沢を知ってしまった人はもう元の生活には戻れない、ってよく聞くけど、ジャスミンはそれを体現してる。一文無しのはずなのに、サンフランシスコまではファーストクラスでフライト、手にはヴィトンやらエルメスのバッグ。プライドももちろん高く、いつかまた華やかな世界に返り咲くために生活レベルは落としたくない。
ジンジャーとは血のつながりがなく、お互いに里子としてもらわれてきた子供だった。過去にジンジャーの元夫に多大な損害を被らせたため、ジャスミンは彼女に対して少々後ろめたい気持ちがある。
落ちぶれても元セレブ、腐っても鯛のジャスミンはただいるだけで人目を引いてしまい、相手を勘違いさせてしまうことも。そんな中手に入れた、新しい彼氏。ウソをついてでも一緒になりたかった、いや、セレブに戻りたかったジャスミンは・・・。
監督はウディ・アレンなので、いつものようにいろんな人が早口でいろんなことをまくし立ててます。わたしは最初はニガテだったんだけど、全部を追いかけようとするのをやめたら最近は慣れてきた。
ウソはいつかバレるもの。しかも、思ってもみないところから。心身ともに崩壊して行くジャスミンを演じたケイト・ブランシェットは、まさにオスカーに値する演技だったと思います。
だって、脇汗すごいんだもん。ありえないでしょ、ハリウッド女優が脇汗って。もちろん演出なんだけど、元セレブが自分の身なりにも気を使えなくなるところまでいっちゃったっていうのがすごい。話の内容よりもそのシーンが鮮明に記憶に残りました。
ということで、/5
ウディ・アレンなら、やっぱりわたしはコメディの方が好き。