『フライト』

あらすじ

ベテランのウィトカー機長（デンゼル・ワシントン）は、いつものようにフロリダ州オーランド発アトランタ行きの旅客機に搭乗。多少睡眠不足の状態でも一流の操縦テクニックを持つ彼の腕は確かで、その日もひどい乱気流を難なく乗り越えた。機長は機体が安定すると副操縦士に操縦を任せて睡眠を取るが、その後突然機体が急降下を始め・・・。

飛行機好きにはたまらない飛行機映画「フライト」。いやいや、それがそうでもなくてですね・・・。

以下、ネタバレあり。
うーん、今思い出してみても、この話のどの部分が主軸だったのかよくわかりません。

冒頭いきなり酒を飲んで酔っ払っているウィトカーのシーンから始まります。ただの睡眠不足じゃなくて、常習のアルコール中毒。フライト中ですら飲むほど。

そして上空で機体が壊れ、油圧系統も全てダメになっていって、飛行機はバランスが取れなくなる。そこでウィトカーが取った策が、まさかの背面飛行だった。

これ、予告編観るとわかるんだけど、すごいんです。ほんとに背面で飛んでるの（もちろんCGのはず）。飛行機って逆さまでも飛べるのね！飛んでほしくないけど！！！

で、ウィトカーはなんとか着地に成功して、最小限の被害者で食い止めた。故に英雄扱い。しかし検査で飲酒（とクスリ）がバレて一転、飲酒操縦の容疑者になる。いくら飲酒運転に甘い米国であっても、飲酒操縦は弁解の余地がない。

優秀な弁護士を雇ってなんとかごまかそうとするものの、最後は良心の呵責に耐え切れず、飲酒を自白。無事収監されました、と。

えええええ！それで終わり！？どうしてウィトカーが背面飛行しようと思ったのかとか、どうしてそれが可能だったのかとかいう部分の追求はなし！？だって、10人のパイロットがフライトシュミレーターで同じことやったら、10人とも乗客全員死亡だったんだよ。ウィトカーが酔っ払ってて、冷静な判断を欠いてたから（そうも見えないんだけど）可能だった背面飛行でなくて？

途中から、「アルコール中毒とはこうも大変な病気なのだ」っていうPR映画みたいになってました。あ、そうなの。そういうことなの。

この映画、予告編が一番面白いです。間違いない。でもアカデミー賞主演男優賞ノミネートなんだよね・・・。監督はロバート・ゼメキスなんだよね・・・。

 

ということで、☆3つ。
フライトシーンは手に汗握って面白いんだけどねぇ。